中国の「全国臓器提供の日(6月11日)」を前に、中国の著名病院「中南大学湘雅二医院」で実習中だった若き医師・羅帥宇(ら・すいう)氏の不可解な転落死が、中国国内のSNSで大きな波紋を呼んだ。彼が生前に告発していたのは、病院による児童の臓器情報の違法収集や脳死偽装による臓器収奪の実態だった。
この問題を受け、先週末、米ロサンゼルスの中国領事館前では、華人社会を中心とした抗議集会が開かれた。
参加者らは「法輪功学習者や政治犯だけでなく、今や一般市民までが臓器の供給源にされている」と声を上げ、「中国共産党(中共)は、民衆の命を利益に変え、違法臓器ビジネスを世界に拡散した」と厳しく糾弾。中共に対して「臓器収奪の即時停止」を強く求めた。

集会では、中国本土から亡命した元政府職員、元裁判官、元企業家らが登壇。それぞれの立場から「中国は、国民の身体がいつでも売買され得る『巨大な臓器市場』と化した」と指摘した。抗議の最後、主催者はこう締めくくった──「中共を倒さない限り、中国人は、自分の身体すら守れない」
臓器を奪われ、命の自由さえ奪われる国家を、世界は見過ごしてよいのか。「命を売る国」を放置することは、「沈黙による共犯」に他ならない。
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