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チクングニア熱が拡大 中国6省を最高リスク区に指定

2025/08/15
更新: 2025/08/15

中国広東省で発生したチクングニア熱の流行が、すでに外省へ拡大しつつある。北京、湖北、湖南などの地域にとどまらず、現在は香港、マカオ、台湾へも広がっている。現時点で中国では6つの省が1類感染防止区域に指定された。

しかし、中共当局は感染者数が減少傾向にあると主張しながらも、キャンペーン型の防疫を開始し、さらには自宅訪問で子どもに強制的に採血するなどの措置も取っており、非難と疑問の声が上がっている。当局の言行不一致の背後にはどのような真実が隠れているのだろうか。

広東仏山市で今年6月初頭に発生したチクングニア熱について、当局は7月15日になってようやく公表した。8月12日、中共国家疾控局は公告を発表し、広東省、浙江省、福建、海南、雲南、広西チワン族自治区の6つの省・区においてチクングニア熱を1類区域に指定した。これは、これらの省がいずれも最高リスクの感染防止区域に該当することを意味する。

8月2日までの公式発表によると、チクングニア熱の確定症例数は7716例にのぼる。外部では、実際の数字はさらに高いと考えられている。

現在、北京、湖北、湖南だけでなく、マカオ、香港、台湾にも症例が広がっている。

しかし、仏山市は8月9日のニュース発表会で、市全体として流行が下降傾向にあると主張した。ただし、現地でのキャンペーン型の防疫措置は終わっていない。住民が公開した動画では、マスク姿の職員が白い霧状の薬剤を各所で噴霧し、蚊を駆除している様子が映し出されている。

さらに現地住民の証言によると、当局の防疫方法はかなり強硬で、PCR検査や採血を住民に要求するほか、8月4日には広東湛江市のある村委員会職員が夜中に保護者不在の家を訪れ、2人の子どもに採血を行ったという。苦情を受けた後、職員は「疫病調査のためだ」と説明したが、強い非難を浴びている。

米国元陸軍研究所のウイルス研究員の林曉旭氏は保護者がいない家に行って子どもに採血するなど、医学倫理に重大に反する行為だと疑問視し、血清検査はチクングニア熱の治療において特に重要とは言えないと指摘した。

チクングニア熱は、主に蚊によって人に感染する。患者の多くは軽症で、主な症状は発熱、関節痛、皮疹だ。現時点で有効な特効薬やワクチンは存在しない。そのため、外部では当局の過剰な防疫措置に疑問が持たれている。

林曉旭氏は次のように述べている
「最大のポイントは、人から人へ直接感染する病気でなければ隔離措置は不要だということだ。政府は一部の事情を国民に十分説明していないのではないだろうか。今回のチクングニア熱の流行で政府がこれらの封鎖措置を取る必要があるのは、他の病原体が同時に出現している可能性があるからかもしれない。現時点では政府側から十分かつ正確な報告がない。だからこそ、より重大な状況が隠されているのではないかと考える」

新型コロナウイルス(中共ウイルス)の流行は、5年前に武漢で発生して以来、中国では収束していない。ウイルス株は絶えず変異し、感染・死亡数は高止まりし、当局は隠蔽を続けている。

ネット上では新型コロナ流行の投稿が今も途絶えていない。医師配信者のアカウント名「兒科李掰掰」は「今回の新型コロナ流行は本当に長く続いている。最近、私は小児科救急で多くの新型コロナ陽性の子どもたちを診察している」と述べている。

最近、中国疾控センターが発表したデータによると、監視病院の外来・急診におけるインフルエンザ様症状の呼吸器サンプル検査で、新型コロナウイルスが陽性率の首位を占めている。