9月7日夜、中国の二つの職業学校で同時に大規模な学生抗議が発生した。広東省広州市の江南理工高級技工学校では、頻発する停電と劣悪な宿舎環境に憤った学生が寮の門を破って飛び出し、「学費を返せ!」と叫びながら校内を占拠。ゴミを投げつける者や、棍棒を手に教師を追い回す者も現れ、現場は混乱を極めた。最終的に学校側が電力供給を復旧し、学生たちはようやく解散した。


(広東省広州市の江南理工高級技工学校で起きた大規模な学生抗議、2025年9月7日夜)
同じ夜、貴州省畢節市の威寧中等職業学校でも、突如打ち出されたスマホ全面禁止と没収措置に反発し、数千人の学生が抗議に立ち上がった。寮の窓からスマホのライトを振りかざし、「学費を返せ!」と叫びながら机や枕、ゴミを燃やして投げ落とす者も現れ、校舎は怒号に包まれ、各所で火の手が上がった。最終的に警察が出動して事態は沈静化したが、学校側は翌日、抗議を主導した生徒の退学処分を示唆した。


(貴州省畢節市の威寧中等職業学校で起きた大規模な学生抗議、2025年9月7日)
専門家は「携帯は家族との絆であり、生活環境も含め学生の声を無視すれば抗議は広がる」と警鐘を鳴らす。
抗議の様子はSNSで拡散され、「こんなに団結した学生は初めて見た」「若者よ、頑張れ」といった声が寄せられる一方、関連動画は相次ぎ削除された。あるユーザーは短く書き込んだ──「これこそ抑圧の代償」。
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