小林鷹之元経済安保相は16日に記者会見を開き、自民党総裁選挙への立候補を正式に表明した。小林氏は昨年の総裁選に続き2回目の出馬となる。
小林氏は、自身の政治スタイルを「穏健な保守」だと表現した。「もう一度、世界の真ん中に日本を立たせる。日本の力はこんなもんじゃないという思いを持って総裁選を戦い抜いていく」と宣言した。
全国各地に足を運ぶ中で、「悲鳴にも似た怒りの声、自民党に対する声が日に日に膨らんでいくのを感じてきた」とし、「解党的出直しと言うが、今もなお古い自民党の姿が見え隠れする。これだと自民党は変わらない」と指摘した。
小林氏は、総裁選で掲げる3本柱として、「力強く成長するニッポン」「自らの手で守る抜くニッポン」「結束するニッポン」を挙げた。
「ジャパンアズナンバーワン」と言われた前例を振り返り、「(当時の日本は)誇らしかった」と述べ、「中国や新興国に抜かれていく」現状について「私は悔しい」と吐露した。「もう一度日本を世界の頂に、テクノロジー大国に押し上げる」と宣言した。
また防衛政策として、政府が示している2027年度までに防衛費を国内総生産(GDP)比2%に引き上げる方針について、「到底足りない。国家安全保障戦略を早急に改定して、必要な額は積み増す」
「主権国家同士の戦争が当たり前となった。自らを守る意思のない国を誰も守ってくれない」と指摘した上で、「まずは自ら立った上で同盟国・同志国と連携していく」と語った。
昨今話題となっている外資による企業・土地の買収については、「規制を強める」と強調。「外国人政策も厳格化していく」と述べた。
SNS上に偽情報が溢れ、差別的な表現もあり、扇情的なショート動画が横行している現状について、「子供たちが食い入るように見ていることに心配している」と指摘し、また「外国勢力による情報干渉を絶対的に食い止めなければならない」と語った。英国などの法体制・制度を参考にしていくとした。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。