大阪府の吉村洋文知事は18日の定例記者会見で、中国共産党(中共)の駐大阪総領事・薛剣が高市早苗首相に対して「汚い首は斬ってやるしかない」などと投稿した問題を踏まえ、同総領事主催の行事に出席しない意向を表明した。
高市氏が台湾有事をめぐり、安全保障関連法の規定において集団的自衛権行使が可能となる「存立危機事態」に該当する可能性があると答弁したことについて、薛剣がX(旧ツイッター)で高市氏に対し「汚い首は斬ってやるしかない」などと投稿した。
この投稿について、吉村氏は「外交官として、非常に不適切」と指摘。薛剣は「謝罪するべき」と語った。
「謝罪も、今もない中で、中国の総領事・薛剣総領事が主催する行事やイベントに僕は大阪府知事として出席はしない」と表明した。
また、吉村氏は高市早苗首相の台湾有事を巡る発言について「撤回の必要はない」とも語っている。
そのうえで、「今の状態であればペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)をやるべきだ」と話した。
「ペルソナ・ノン・グラータ」とは、好ましからざる人物として退去を通告できる制度で、国際法で定めている。
日本維新の会は12日、薛剣の投稿について中国政府に厳重に抗議し、謝罪を求める申し入れ書を首相官邸に提出している。
薛剣の発言について、与野党からは国外退去を求める声があがっている。
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