中共「スーパー大使館」計画に 英国の各党議員が反対 政府の最終判断迫る

2026/01/19
更新: 2026/01/19

中国共産党(中共)が英ロンドンで計画している中国スパイ要塞となりうる、いわゆる「スーパー大使館」の建設計画をめぐり、イギリス政府は1月20日に最終判断を下す見通しだ。同計画については、これまで複数回にわたり却下してきた。

これに先立ち、17日に旧王立造幣局跡地の前では数千人規模の抗議集会が開かれ、複数の有力議員が登壇し、スターマー政権に対し計画を否決するよう強く求めた。

最大野党・保守党の元党首イアン・ダンカン・スミス氏は演説で、「これはイギリスの自由、そして我々が守ってきたすべてに対する重大な侮辱だ」と指弾。「アメリカはこの大使館に反対しており、ファイブ・アイズの全加盟国も反対している。多くのヨーロッパ諸国も同様だ。なぜ政府は民意に耳を傾けず、正しい決断をしないのか」と政府の姿勢を厳しく批判した。

問題の「スーパー大使館」は、ロンドン大都市圏の重要な地下通信ケーブルや電気通信設の至近距離に建設する計画で、国家安全保障上の懸念を指摘する。

さらに、英メディアの報道によれば、館内の設計は極めて異様で、地下には最大208室もの秘密空間が設けられるという。批評家らは、これらの施設がイギリスに亡命した反体制派の人物を違法に拘束・尋問する目的で使用され、「中共による越境弾圧」の拠点となる可能性があると警鐘を鳴らす。

保守党のケミ・ベイドノック党首は、「共産主義体制下で人々が受けてきた苦しみを、ここで再現させるべきではない。政府に対し、この決定を撤回するよう強く求める」と訴えた。

また、自由民主党のボビー・ディーン議員は、「これは政府が中共にどこまで毅然と向き合えるかの試金石であり、在英香港人やその他の迫害を受けている人々を守る意思があるのか、あるいは経済成長のために国家安全を犠牲にするのかが問われている」との考えを示した。

改革党のダニー・クルーガー議員も、「我々がこの大使館に反対するのは、中共が自由を信じないことを知っているからだ」と述べ、「彼らはこの大使館からイギリスを監視するだろう。今日ここに集まった人々を監視しているのと同じように」と警告した。

集会の最中には、参加者が尾行されたり、撮影されたりする事例も報告され、主催者側は「中共が工作員を送り込み、混乱を引き起こそうとしている」と注意を呼びかけた。これを受け、イギリス警察が現場に介入し、状況の把握に当たったという。

新唐人