子供への性犯罪は、残念ながらどこの国でも起こり得る。しかし、事件を報じたニュースまで消されてしまうとしたら、どうだろうか。
中国・広州市の住宅団地で、警備隊長が約6年間にわたり複数の子供に性的虐待を加えていた疑惑が浮上した。ところが事件が報じられると、関連記事やSNS投稿が次々と削除された。
事件が明るみに出たのは、被害に遭った少女が自ら警察に通報したことがきっかけだった。
住民の投稿によると、容疑者はスマートフォンやお菓子、現金などで子供を誘い、性的虐待を繰り返していた疑いがある。被害を訴えた子供は少なくとも4人で、最年少はわずか8歳。子供たちを撮影した動画は約200本に上るとされる。容疑者は9月27日に拘束された。
住宅団地の管理会社も拘束の事実を認め、警備員の管理体制を見直すと説明した。
10月13日、中国国内のメディアが事件を報じると、ネット上で批判が広がった。しかし、その後、関連記事の多くが閲覧できなくなり、SNSウェイボー(微博)などでも投稿の削除やコメント制限が相次いだという。
中国では、災害や事故など、人々の怒りを呼び起こすニュースが情報統制の対象になることがある。今回の事件も、当局が削除を指示したかどうかは不明だが、事件に関する情報が検閲の対象となっていることがうかがえる。
子供への性犯罪という重大事件でさえ、人々の怒りを呼ぶことを恐れて報道を封じようとしているのなら、当局が本当に恐れているのは犯罪そのものではなく、国民の怒りなのかもしれない。
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