イスラエル総選挙で不正疑惑 ネタニヤフ陣営が調査要求

2026/10/29
更新: 2026/10/29

イスラエル総選挙で、不正を巡る問題が突如浮上した。28日、開票作業が終盤を迎える中、ネタニヤフ首相が所属する与党リクードは、一部のアラブ系政党に大規模な不正の疑いがあるとして、警察に即時調査を求めた。

エルサレム・ポストによると、リクードは数百件の証言と証拠を保有しており、警察、国内治安機関、中央選挙委員会に提出する準備を進めているという。リクードによると、現金とラアム党への投票用紙を同じ封筒に入れる行為や、有権者への脅迫、複数人で投票用の記載ブースに入る行為があり、重複投票の疑いもあるという。

リクードは、こうした行為が選挙の公正さに影響を及ぼすとして、法執行機関に早急な解明を求め、中央選挙委員会は既に申し立てを受け、確認を進めている。

一方、ラハト市長は、市内での不正を否定した。住民は法に従って投票したのであり、投票に参加したからといって、選挙を盗んだと言うべきではないと強調した。では、現在の開票状況はどうなっているのか。

CNNによると、エルサレム時間午後5時45分時点で、85%を超える票の集計が終わっており、その時点の予測では、ネタニヤフ氏率いる右派陣営は53議席を獲得する見通しで、国会の過半数には8議席足りない。このうち、リクードは26議席を獲得すると予測され、引き続き右派陣営の最大政党となる見通しだ。一方で野党陣営は48議席、アラブ系2政党は計19議席を獲得する見通しだ。

ただし、これは最終結果ではない。現在、約43万~48万票の特別投票の開票が終わっておらず、主に軍人、外交官、入院患者など、本来の投票所で投票できていない。これらの票は、本人確認を行い、重複投票がないことを確認してから集計に加えられる。

最終的な議席数が判明するのは、早くても10月29日になる見通しだ。

ただ、開票が終わっても、新政権がすぐに発足するとは限らない。各党は今後、国会の過半数を確保して連立政権を組めるか、協議する必要がある。今回の不正疑惑が選挙結果に影響するかどうかは、調査結果を待つ必要がある。