【大紀元日本8月30日】新疆ウイグル自治区カシュガル地区で8月27日、警察襲撃事件が発生し、警官と政府関係者2人が死亡、5人が負傷した。
同自治区公安当局の公表によれば、カシュガル地区の公安警察と政府関係者は8月27日夜、同地区伽師県で公務執行中に、トウモロコシ畑に隠れていた数人に背後から刃物で襲われたという。警官と政府関係者それぞれ1人が死亡、5人が負傷したという。
海外のウイグル族団体「世界ウイグル代表大会」のスポークスマンのディリシャティ氏は現場目撃者の証言として、「猛烈な銃声が聞こえた」「20人以上のウイグル族が逮捕された」と伝え、事件の原因はまだ把握していないと語った。
最近、同自治区では、警察が襲撃される事件が多発。同スポークスマンは、中国当局による現地のウイグル族への厳しい弾圧が起因であると指摘、中国当局は近頃五輪の安全確保を理由に、現地で150回の大規模な取り締まりを行い、500人以上のウイグル族を逮捕と明らかにした。
同スポークスマンは、「暴力衝突を防ぐ最善の方法は、中国当局がウイグル族に平和的に自己意思を表現する権利を返すこと」と述べた。
米国を含め欧米各国の政府と人権団体はこれまで、中国当局が反テロを口実に人権弾圧を強化していると非難し続けている。7月中旬、テロの罪状で起訴されたウイグル族15人の裁判が密室で行われたことに、米国民主党下院議員のメグウン氏と共和党の下院議員ウルフ氏は、法治濫用の可能性が高い、と非難した。
(翻訳・編集/叶子)
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