中国 校長への報告から、わずか4日

中国の学校「カビ食材」告発者を解雇

2026/09/03
更新: 2026/09/03

「子どもたちが食べて、体調を崩さないか心配です」

中国・山東省の学校で、給食の食材に異変を見つけた女性職員が、カビた食材の写真を撮って校長にこう訴えた。

校長からは「傷んでいるなら使わないように」と返信があったが、そのわずか4日後、女性は解雇されたという。

女性は解雇後、食堂で撮影した写真をネットで公開した。そこにはカビた食材のほか、腐ったトマトや黒く変色したジャガイモ、期限切れの料理酒などが写っていた。女性は市場監督当局などに訴え、裁判も起こしている。

これに対し、地元教育当局は、問題の食材は「捨てる予定だったもの」で、カビた食材や期限切れ食品を給食に使った事実はないと説明した。学校側も女性の投稿を「事実ではない」と否定し、警察に通報したという。

ネットでは「捨てるものなら、なぜ厨房に置いてあったのか」「問題がないなら、なぜ報告した職員が辞めることになったのか」と疑問の声が相次いだ。「自分も同じように内部告発して解雇された」「娘の学校でもカビた食品が出ていた」と、似た経験を訴える書き込みも出ている。

「捨てる予定だった」という学校側と、「問題を知らせたら解雇された」という女性。問題の食材が実際に給食に使われたかは確認されておらず、食品問題の報告と解雇の関係についても、双方の主張は食い違っている。

一つ確かなのは、「子どもたちが心配」と声を上げた職員が、そのわずか4日後に職場を去ることになったことだ。この結末を目にすれば、次に傷んだ食材を見つけた人は、果たして同じように声を上げられるだろうか。
 

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!