米州当局者 中国総領事館の威嚇書簡を公開 圧力行為を問いただす

2026/11/02
更新: 2026/11/02

中国共産党(中共)の領事館から届いた警告書簡に対し、米国の地方当局者が正面から反論した。米インディアナ州のダニエル・エリオット財務長官は逆に、中国総領事館に対し、なぜ外国の当局者の一挙手一投足を注視しているのかと公然と問いただした。

エリオット氏は、台湾の経済文化弁事処がシカゴで開いた中華民国115年の国慶節祝賀レセプションに出席した。地方当局者にとっては通常の対外交流活動である。

しかし、これが中国の在シカゴ総領事館の神経をとがらせた。中国総領事館は10月12日、エリオット氏に「懸念を表明する書簡」を送り、この件を一気に外交問題に引き上げた。政治的立場を理由に懸念を示し、米国の州当局者に圧力をかけようとした上で、今後は台湾との「あらゆる交流」を避けるよう求めた。さらに中共側は、王保東・在シカゴ総領事がエリオット氏との面会を希望していると伝えた。

エリオット氏は10月27日、総領事館からの4ページにわたる書簡をソーシャルメディアで公開し、誰もがこの奇妙な書簡の全文を読めるようにした。同時に声明を添え、中国共産党にはインディアナ州当局者の決定に干渉する権限はないと強調し、台湾と同州のパートナー関係を断固として支持した。

エリオット氏の返信(全文)

以下はエリオット氏の声明全文。

私は、インディアナ州当局者の合法的な行動を左右しようとする、いかなる外国政府の政治的要求にも反対する。

北京(中共)は送りたいだけ書簡を送ればよい。しかし、私が責任を負うのはインディアナ州民に対してだけだ。中国共産党には、インディアナ州当局者の職務に干渉する権限はない。インディアナ州と台湾の合法的な経済交流は州の利益にかなっており、今後も続けていく。

インディアナ州では、政府が人々のために奉仕するのであり、人々が政府のために奉仕するのではない。中国共産党はその逆であり、長年そうしてきた。自国民を監視し、今度はインディアナ州の選挙で選ばれた代表者にまで目を向けている。外国政府がなぜ、インディアナ州当局者の一挙手一投足をこれほど注意深く見ているのか、私は知りたい。

インディアナ州と台湾の経済交流は、完全に本州の利益にかなっている。われわれは中国共産党の政治的意図に左右されることなく、交流を維持していく。

われわれの経済関係が注目されていることは、驚くには当たらない。特にインディアナ州が、中国政府と関係する一部の購入を含め、外国による州内の農地購入を規制している状況ではなおさらだ。私の事務所は今後も、インディアナ州の農地保護を支持していく。

私の事務所は、3年間で約18億ドルの投資収益を生み出すなど、過去最高の実績を上げた。

(中国総領事館の)この書簡が送られた時期とその語調は、われわれが収めた成功に、ますます注目する者がいることを示している。私の職責は、適用される法律と受託者としての義務を守りながら、インディアナ州民のために奉仕することだ。私は今後も台湾との合法的な経済交流を続ける。

私は職責を全うしており、今後もそうし続ける。

ネット利用者、中共の愚かな行動を揶揄 「ハリウッドの脚本家でも書けない」

台湾のネット利用者は、「今の時代、海を越えて警告書簡を送るなら、まず相手の素性を調べ、どれほどの戦闘力があるのか確認した方がいい。州民のために18億ドルを稼ぎ、州内の農地すら買わせない相手に、書簡を送って仕事のやり方を教えようというのか」と揶揄した。

また、「外国政府が、米国の財布を預かる責任者に、誰と付き合うべきか説教する書簡を送るとは。この筋書きはハリウッドの脚本家でも書けない」との声もあった。

公開情報によると、エリオット氏は11月3日の州財務長官選で再選を目指す候補者に指名されており、2027年の全米州財務長官協会会長にも選出されている。

林燕