ハンガリー、白鳥からH5N1確認、渡り鳥で急速拡大

2006/02/23
更新: 2006/02/23

【大紀元日本2月23日】ハンガリー政府は22日、死んだ野鳥からH5N1型高病原性鳥インフルエンザ・ウイルスを検出したことを発表した。欧州連合(EU)で鳥インフルエンザ感染発生国として、スロベニアに次いで7カ国目。ボスニアやマレーシアでも同ウイルスが確認され、急速拡大している。

ハンガリー南部で発見された白鳥の死がいを解剖し、検体を取り出すハンガリーの生物研究所の職員、検体は英国の研究所に送られ、H5N1ウイルスが3羽から検出された=16日、ブダペストで(AFP)

先週ハンガリー南部で見つかった3羽の白鳥の死がいを英国の研究所で検査したところ、感染が認められた。隣接国、クロアチアでもアドリア海の島で発見された白鳥の死がいからH5N1ウイルスが確認された。

今月に入って、これまでに15カ国で感染が確認され、ウイルスが急速に拡大していることがわかる。渡り鳥が感染の拡大にかかわっているとみられている。2003年以来、30カ国以上で感染例が報告され、そのうち人への感染は7例ある。

これまでEUにおける感染発生国は、オーストリア、ドイツ、ギリシャ、イタリア、フランス、スロベニア及びハンガリーとなっており、人が感染した症例はない。

鳥インフルエンザは、2003年に東南アジアで発生してから、中央アジア、アフリカおよびヨーロッパへと拡大し、鳥インフルエンザが発生していない場所は、オーストラリアおよびラテン・アメリカのみである。