日米通商協議「交渉が継続しているのは良いこと」=麻生財務相

2018/08/10
更新: 2018/08/10

[東京 10日 ロイター] – 麻生太郎財務相は10日の閣議後会見で、日本時間同日初会合が開かれた茂木敏充・経済財政相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表にる日米新通商協議(FFR)について、「交渉が継続しているのは良いこと」との認識を示した。2四半期ぶりのプラスに転じた4-6月期の国内総生産(GDP)について「良い流れになっている」とコメントしつつ、今後は米中動向など外需が不確実要素と指摘した。

<GDP「良い流れ」も、米中「不確実要素」>

日米通商協議について「自由主義経済圏でGDPが1位と2位の国がきちんと話ができるのが大事。交渉が継続しているのは良いこと」と述べ、決裂していない点をもって評価した。「2人で2時間も(交渉を)やれば色々な話が前に進んだだろう」としつつ、「内容までは聞いていないからわからない」とした。

米中間の貿易摩擦がエスカレートしている現状について「この2国がごちゃごちゃすると世界経済への影響が大きい」「内容は注目して見ている」と述べた。

GDPが今後も良い流れが続くか、との質問に対して、「中国・アメリカとの貿易などいろいろ影響している分野、外需も影響しており、不確実要素がある」と指摘した。

*内容を追加しました。

(竹本能文)

Reuters
関連特集: 国際