「チケットを払い戻せ」の怒声が響き渡るのは、中国のハワイとして知られる海南島だ。
その離島「西島」で旧正月の2日目(1月30日)、数千人の観光客が島を出られなくなり、取り残される事態が起きた。
「受け入れ能力がないのに、なぜ入場制限しないのか!」とあまりもの混雑に、観光客たちは、ネット上で怒りをぶちまけた。

実は、1年前も、海南島(三亜市)で同様の事態が起きていた。
当時、島を出る航空チケットは目を疑うほどまでに高騰していた。自分で車を運転してきたという観光客も車の移動を妨げられて、帰れなかった。そうして大勢の観光客は帰りたいのに帰れず、物価が安くない著名観光地へ無理やり取り残されることになった。
当時、「8万人以上の観光客が海南島に取り残され、毎日高額な総消費を強いられている」とするトピックスは、中国SNSウェイボー(微博)のトレンド入り、「海南省はわざと客を島へ足止めして、お金を使わせている」と非難の嵐だったが、同じ事態は今年も起きた。
「せっかくのバカンス、不愉快すぎる経験だ。二度と行かない」と心に誓う、去年の教訓から学ばなかった今年の被害者(観光客)たちだ。
さあ、来年はどうか。

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