中国広東省茂名市信宜(しんぎ)市で、村の近くに火葬場を建設する計画が明らかとなり、住民の抗議が警察との衝突に発展した。
市政府は3月16日、総額約1億4千5百万元(約34億円)を投じる火葬場計画を公表。「半径500メートル以内に住民はいない」と説明したが、住民側は、最寄りの村まで直線で約700メートル、小学校までも約600メートルしか離れていないと訴えている。
さらに問題となったのは経緯だ。住民によれば、当初は道路建設として土地が取得されており、火葬場計画は公示まで知らされていなかった。つまり、住民が知った時にはすでに工事が進んでいたという状況だった。
3月17日、数百人の住民が抗議に集まり、当局は同規模の機動隊を動員。現場は対峙状態となり、押し合いの末、負傷者や拘束者が出た。
翌18日には市政府前でも抗議が行われたが、周辺道路は封鎖され、村への出入りには身分証の提示が必要となった。周辺では長時間の停電も発生し、情報拡散も抑えられているという。
住民が反発する背景には、生活圏に近いことへの不安がある。水源への影響や環境問題に加え、「なぜ事前に説明がなかったのか」という不信感が大きい。
広東省では2019年にも同様の火葬場計画をめぐり大規模な衝突が起き、最終的に計画は撤回された。今回も、住民への説明不足が衝突を招いた形だ。
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