「道路をつくる」と聞かされていた。しかし実際に進められていたのは火葬場の建設だった。
中国広東省信宜市で、3月17日から住民と警察が衝突する事態が連日発生している。発端は、当局による土地収用の説明と実際の建設計画の食い違いだ。
現地の住民によると、当初は道路建設のための用地取得と説明していたが、その後、計画地には火葬場が建設されることが判明。不信感が一気に広がった。
計画地は複数の集落に近く、最も近い村とは約200メートル、別の村でも700メートルほど、小学校からも約600メートルの距離。生活圏のすぐそばでの建設に、住民の反発は強まった。
抗議は急速に広がり、住民は街頭に集まり、地域の行政施設を取り囲んだ。これに対し当局は大規模な警察部隊を投入。現場では警察と住民がもみ合いとなり、殴打される住民や負傷者が出た。
さらに、周辺の県や市からも警察が1千人規模で動員、関係する村は封鎖された。
一方、中国国内のSNSでは関連動画や投稿が相次いで削除され、現地の状況は外部から把握しにくい状態となっている。住民の間では、発言や情報発信を控えるよう求められたとの声も出ている。
説明と実態の食い違いか、それとも最初からの隠蔽か。いずれにせよ、住民の不信はすでに引き返せない段階にある。


ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。