中国 村は封鎖されたとの情報

住民だましの火葬場建設 大規模抗議に発展=中国・広東

2026/03/21
更新: 2026/03/21

「道路をつくる」と聞かされていた。しかし実際に進められていたのは火葬場の建設だった。

中国広東省信宜市で、3月17日から住民と警察が衝突する事態が連日発生している。発端は、当局による土地収用の説明と実際の建設計画の食い違いだ。

現地の住民によると、当初は道路建設のための用地取得と説明していたが、その後、計画地には火葬場が建設されることが判明。不信感が一気に広がった。

計画地は複数の集落に近く、最も近い村とは約200メートル、別の村でも700メートルほど、小学校からも約600メートルの距離。生活圏のすぐそばでの建設に、住民の反発は強まった。

抗議は急速に広がり、住民は街頭に集まり、地域の行政施設を取り囲んだ。これに対し当局は大規模な警察部隊を投入。現場では警察と住民がもみ合いとなり、殴打される住民や負傷者が出た。

さらに、周辺の県や市からも警察が1千人規模で動員、関係する村は封鎖された。

一方、中国国内のSNSでは関連動画や投稿が相次いで削除され、現地の状況は外部から把握しにくい状態となっている。住民の間では、発言や情報発信を控えるよう求められたとの声も出ている。

説明と実態の食い違いか、それとも最初からの隠蔽か。いずれにせよ、住民の不信はすでに引き返せない段階にある。

 

3日連続で抗議が続いた広東省信宜市の村。住民と警察が衝突した現場。2026年3月(動画よりスクリーンショット)
卵や石を投げて抵抗する市民と警察が衝突した現場。2026年3月、広東省信宜市(映像よりスクリーンショット)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!