中国 急拡大する墓参り代行 トラブルも相次ぐ

「清明節」で墓参り代行需要急増 別の墓を拝むミスも=中国

2026/04/05
更新: 2026/04/05

「清明節(4月5日)」は、中国で先祖を弔う伝統行事である。この時期、人々は墓地を訪れ、雑草を取り、墓石を清掃し、花や供え物を手向けて祈りを捧げる。紙で作ったお金や日用品を燃やし、故人に届ける風習もある。

期間中は帰省する人も多く、各地の墓地は混雑する。

近年は、遠方で働く人や海外在住者の増加により、墓参りに行けない人が増えている。こうした背景から、墓参りを代行する有料サービスが急速に広がっている。

現地報道によると、料金は90元(約2000円前後)から4990元(約10万円前後)までと幅があり、簡単に花を供えるだけのサービスから、高級酒や供え物を含むプラン、現地の様子を動画で配信するサービス、墓前で祭文を読み上げる代読サービスまで登場している。

大学生が副業として請け負う例もあり、短時間で収入を得られる仕事として広がっている。葬儀会社や配達サービスも参入し、業者の増加により競争は激化している。各社がサービスの違いを打ち出す中、外部委託を行わず決して手抜きをしない、誠意をもって対応すると打ち出す事業者もいるほどだ。

しかし、急拡大の裏でトラブルも相次いでいる。料金支払い後に連絡が取れなくなるケースや、契約内容と実際のサービスが異なる問題が発生しているほか、違う墓を拝むといったミスも報告されている。

こうした状況について、ネット上では墓参りは本人が行うべきだとする意見も多く、伝統行事のあり方が問われている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!