中国 高級酒市場の失速が映す中国景気の冷え込み

中国の高級酒「五糧液」が苦戦 株価はピーク時の4分の1に

2026/05/22
更新: 2026/05/22

茅台酒と並び評される中国八大銘酒の一つ、中国の高級酒メーカー「五糧液(ごりょうえき)」が厳しい状況に追い込まれている。

同社は5月、自社の株を最大100億元(約2千億円)分買い戻す計画を発表した。

背景にあるのが、中国高級酒市場の急速な冷え込みだ。不動産不況や消費低迷の影響で、これまで「高級接待」や「贈答品」の定番だった高級酒が、以前ほど売れなくなっている。

五糧液もその影響を大きく受けている。2025年の売上高は前年比で半分近く減少。株価も過去には330元台(約7700円)まで上昇したが、現在は85元(約2千円)前後まで下落し、ピーク時の4分の1近い水準となった。

商品の価格にも異変が出ている。本来は1本2万円前後で出荷される主力商品が、市場ではそれより大幅に安い価格で販売されている。

富裕層や高級接待を象徴してきた酒も、今では安く飲めるようになった。しかし、それを喜べる空気は中国社会にあまり残っていない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!