10日、高市首相は米国のグラス駐日大使と面会し、19日の訪米に向けた意見交換を行った。
2026年3月10日、高市早苗首相は米国のジョージ・グラス駐日大使と総理大臣官邸で面会した。面会は約25分間にわたって行われ、19日に予定されている高市首相の訪米(日米首脳会談)を前に、実りある意見交換が行われた。また、現下のイラン情勢を含む国際情勢についても議論が交わされた。
グラス大使は会談のなかで、高市首相とトランプ大統領の強力なリーダーシップの下で日米同盟がかつてなく強固になっていると強調し、日米同盟および「自由で開かれたインド太平洋」に対する米国の揺るぎないコミットメントを改めて示した。面会後には記者団に対し、「訪米がどのような成果につながるか首相と議論した」と述べている。これに対し高市首相は、「来る米国訪問が揺るぎない日米同盟を改めて示す機会となることを楽しみにしている」と応じた。グラス氏は自身のXでも、トランプ大統領の訪日から5カ月というタイミングでの首相訪米に向け、良好な協議ができたことに感謝を表明している。
2025年4月に駐日大使に就任したジョージ・グラス氏は、米オレゴン州出身の65歳。1989年にオレゴン大学を卒業後、科学技術に特化した投資銀行を創設するなど、実業家として金融・経済分野に精通している。トランプ大統領の大口献金者でもあり、第1次トランプ政権時代(2017〜2021年)には駐ポルトガル大使を務めた実績を持つ。また、私生活では長男夫妻が日本在住14年目であり、小学生の孫娘も日本で生まれ育っている。グラス氏自身、「彼女の成長を通じ、我々は日本がどのような国かよく分かっている」と語るほどの親日家でもある。
グラス氏の実績に基づいた外交手腕には大きな期待が寄せられている。過去の米国大使に比べて一般的な知名度は低いものの、ポルトガル大使時代には、同国政府に対して米中のどちらかを選ぶよう迫る厳しい姿勢を見せながらも、現地政府から高い評価を勝ち得ている。日本に深い愛情と敬意を持つグラス氏が、両国間の摩擦を和らげ、対話を円滑に進める外交的な調整役を担うとみられている。深刻な意見の相違がある場合でも巧みに関係を築ける人物であり、本人も「今回は日本との素晴らしい友情を更に深めることに注力したい」と意気込みを語るなど、関税交渉や安全保障問題が複雑化する日米関係において最適な人選であると評価されている。
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