中国 教師と学生に強い圧力

中国の学校で何が起きているのか 教室に広がる監視

2026/04/05
更新: 2026/04/05

学校の空気が変わってきている。

中国教育部は3月、全国の学校に新しいルールを出した。授業の内容や発言について細かく禁止事項を定め、すべての学校に徹底するよう求めている。

一見すると普通のルールのようだが、中身はかなり厳しい。政府や体制を批判する発言は禁止、授業の内容も一定の方向にそろえることを求めている。

現場では、緊張が広がっている。

上海の教師は「授業中だけでなく、普段の発言まで気をつかうようになった」と話す。保護者との連絡やSNSの投稿も問題になる可能性があるという。

学生側も同じだ。ある大学生は「教室には複数のカメラがあり、発言はすべて記録されている」と話す。自由に意見を言うことが難しくなっていると感じているという。

今回のルールについて、北京の政治学者は「これは教育のためというより、政治的な線引きを明確にするものだ。結局のところ、最優先なのは体制維持だ。彼らが求めているのは人材ではなく、奴隷だ」と指摘する。

別の評論家は、教材の統一や学習塾の規制を通じて、全国で「壁のない監獄」のような状態が作られていると指摘する。教育は「当局の嘘を重ねるもの」へと変わりつつあるという。

発言の内容によって問題になる可能性がある中で、現場では慎重な空気が強まっている。教師も学生も、何かを話す前に「それが問題にならないか」を先に考えるようになっている。

中国の教室では、何を学ぶかより、何を言わないか。それを身につける場所になりつつある。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!