アメリカ司法省(DOJ)は、ホワイトハウス記者夕食会での銃撃事件のコール・アレン容疑者を、トランプ大統領の暗殺未遂罪で訴追した。
4月27日の短い出廷の際、アレン容疑者は重罪を犯す意図を持って州境を越えて銃器を運搬した罪、および暴力犯罪中に銃器を発砲した罪でも起訴された。有罪判決が下された場合、終身刑と数十万ドルの罰金が科される可能性がある。現時点で、容疑者は罪状認否を行っていない。
マシュー・シャーボー治安判事はアレン容疑者に権利を告知し、検察側は彼の勾留継続を求めた。勾留聴聞会は木曜日に行われ、予備審問は5月11日に予定されている。
当局によると、アレン容疑者は家族に宛てて「親愛なる連邦の暗殺者」と自称する声明文を送付しており、その中でイベントに出席するトランプ政権の高官を標的にする計画を概説していた。トッド・ブランシュ司法長官代行は、意図された標的にはトランプ氏が含まれていた可能性が高いと述べた。
当局の説明によれば、アレン容疑者はカリフォルニア州から列車でワシントンへ移動し、会場となったワシントン・ヒルトン・ホテルに部屋を予約していた。
事件の経緯
毎年開催されるホワイトハウス記者夕食会は、報道の自由を祝うためにジャーナリストや著名人が集まる場である。今回の銃撃事件はこの注目度の高い集まりを混乱させ、出席者は避難を余儀なくされ、法執行機関は直ちに高官らを退避させた。その晩、後にスピーチを行う予定だったトランプ氏は、銃声が響いた直後、警備担当者によってステージ外へ連れ出された。
捜査当局によると、アレン容疑者は取り押さえられて逮捕される前に、ホテル内のセキュリティ検問所でシークレットサービスの捜査官に向けて散弾銃を発砲した。後にオンラインで共有された動画には、容疑者が宴会場近くの廊下を走る様子が映っていた。容疑者が宴会場内に侵入することはなかった。
当局は、容疑者が警備区域内で阻止されたとし、法執行機関の対応は成功であったと述べた。しかし、2024年の選挙活動中に2度の暗殺未遂を生き延びたトランプ氏や、他の米政府高官の安全に対する懸念が、この事件によって改めて浮き彫りとなっている。
銃撃を受けたシークレットサービスの捜査官は、防弾チョッキを着用していたため守られ、数時間以内に退院した。
容疑者の人物像
当局によると、容疑者は散弾銃のほかに拳銃と複数のナイフを所持していた。事件後、容疑者は(健康状態や精神状態の)診断を受けるため病院に搬送された。
アレン容疑者は31歳前後で、ロサンゼルス近郊のサウスベイ地域、サンタモニカ湾沿いに位置するカリフォルニア州トーランスの出身である。本人名義のLinkedInプロフィールには、「学位は機械工学者およびコンピュータ科学者、経験は独立系ゲーム開発者、そして生まれながらの教師」と記されている。
同プロフィールによると、彼は2017年にカリフォルニア工科大学(Caltech)で機械工学の学士号を取得し、2025年にカリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒルズ校でコンピュータ科学の修士号を取得した。カリフォルニア工科大学は、同名の人物が2017年に卒業したことを確認している。
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