「学校側の一方的な休日削減」に反発 高校生5000人が校舎前で抗議デモ=中国 河南

2023/09/06
更新: 2023/09/06

今月2日、河南省商丘市管轄下の永城市にある「永城第一高級中学(高校)」で、学生の大規模な抗議運動が巻き起こった。

学校側による「一方的な休日削減」があったとして、これに反対する大勢の学生が校舎前に集結。掲示板に学生が主張するポスターを張り付けたり、スローガンを掲げて校内をデモ行進したりして抗議の意を示した。

この抗議について、学生たちは、歴史的な用語にちなんで「9・2蜂起(九二起义)」と呼んでいる。また、一部の学生が拘束されたとされている。

ネット上に出回っている「9・2蜂起(九二起义)」と題された手書きの文章によると、学校側は2週間に1回であった休みの日を「3週間に1回とする」などと勝手に変更したという。

休日を削られたことに学生たちの不満が爆発。相次ぎ校内の掲示板に「死んでも闘う、休みを返せ(誓死力争、還我星期)」と書かれた紙を貼りつけるなどして抵抗したが、学校側はこれを新聞紙で覆い隠した。その後、学校側に対抗して、なんと5000人近い学生が掲示板前に集まり、抗議をしたという。

しかし、学生たちの決起について、この文章を書いた学生は「9・2蜂起」の結末を楽観視してはいないようだ。

文章の最後には「歴史上、どれほどの蜂起が成功したことがあっただろうか(歴史上有哪次起義成功過?)」と記している。また「現在この件はまだ結果が見えず、学生たちは学校側の役人と激しく争っている」とも書いている。

公開されている資料によると、この高校は河南省の「模範高校」の一校である。

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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