中国 売れば売るほど赤字に

中国で車販売8割赤字 販売店5千店閉鎖

2026/03/20
更新: 2026/03/20

中国の自動車販売の現場で、販売店の経営悪化が広がっている。

中国自動車流通協会の発表によると、2025年は自動車販売店の55.7%が赤字となり、約5千店が閉鎖された。さらに、8割以上の販売店で仕入れ価格より安く売る状態が発生し、半数以上が年間の販売目標を達成できなかった。

なぜこうした状況に陥ったのか。要因の1つは価格競争の激化だ。メーカー同士の競争が過熱し、値下げが相次ぐ中で、販売店は仕入れた価格を下回る水準で販売せざるを得ないケースも増えている。売れば売るほど赤字が積み上がる構造だ。

さらに、この赤字を補ってきた収益源も弱まっている。販売店はこれまで、車の販売だけでなく、ローン契約や保険の手数料で利益を補ってきた。しかし、この収入が大きく減少し、車販売の赤字を補えなくなっている。

つまり、これまでは「車はあまり儲からなくても、ローンや保険で補う」ことで成り立っていたが、その仕組みが崩れたことで、販売そのものが赤字として残る構造になった。

加えて在庫の増加も経営を圧迫している。販売が伸びない中で在庫だけが積み上がり、値下げをさらに招くという悪循環も生まれている。

販売の現場では「売るほど損が増える」という状態が常態化しており、従来のやり方では立ち行かない局面に入っている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!