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先月末に実施された通貨ウォンのデノミネーションで、北朝鮮国内は商人を含め全国規模の混乱状態に陥っているとも伝えられる。(資料写真)

北朝鮮、外国人入国を突然禁止 情勢混乱説も

 【大紀元日本12月18日】北朝鮮は最近突然、今月20日から来年2月まで外国人の入国を全面禁止すると発表した。先月末に実施した通貨ウォンのデノミネーションで全国規模の混乱状況に陥っている中、この突然の発表に、デノミが招いた暴動などの情勢の激変や金正日総書記の中国訪問前の準備など、さまざまな憶測が飛び交っている。

 16日付の韓国紙「朝鮮日報」が、中国情報筋の話としてこのことを報道した。これまでにも、北朝鮮は年末年始にかけてよく外国人の入国を制限していたが、今回のように長期にわたるケースは極めて稀であるという。

 同情報筋は、禁止規定は中国の貿易商人を含めるすべての外国人を対象にしているのか、それとも普通の観光客のみであるのか、はっきり分かっていないと話す。

 先月末に実施したデノミが招いた暴動や全国規模の混乱状況を整頓するための措置との見方が強い。

 11月30日に突如実施した貨幣改革政策によって、新旧通貨の交換比率は100対1、旧紙幣の100ウォンが新紙幣の1ウォンになる。韓国メディアの報道によると、その後、商品の市場価格が国の制限を大幅に超え、インフレがいっそう深刻になった。市場の運営が中止され、運輸運送も中断し、全国規模の混乱状況に陥った。怒った民衆が暴動など政府に抗議する事件を起こしているという。

 ソールのニュースサイト「毎日朝鮮」が朝鮮筋の話として、北朝鮮東部の咸興市では、先月30日、市民が大量の旧通貨を焼却して当局に抗議するなどの事件が発生した。

 15日付の「朝鮮日報」によると、咸興市で5日から6日にかけて、商人らによる暴動が発生、多くの市民も参加して声援した。「首謀者」12人は処刑されたが、これを受けて当局が通貨移行措置の一部譲歩を実施した。

 韓国情報機関のある幹部は、「外国人の出入国を全面禁止するのは、激変の事態が発生した際の措置。貨幣改革や新型インフルエンザなどによる複雑となった内部情勢が安定するまで、外国人の出入国禁止は続くだろう」と指摘する。

 また、金正日総書記の中国訪問に向けた準備との観察もある。北朝鮮問題の専門家によると、これまで、金正日総書記が外国訪問する前に、その安全警備のため、通常では外国人の入国を制限する。

 一部には、中国で拡大し続けている新型インフルエンザの国内への蔓延を防ぐためではないかとの見方もある。

(翻訳編集・叶子)


 (09/12/18 08:05)  





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