THE EPOCH TIMES

米議会はなぜ、オバマ大統領に法輪功との会見を要求するのか

2010年03月27日 08時29分
 【大紀元日本3月27日】中南海にとって「晴天の霹靂」だ、または「江沢民を仰天させる」と言われているニュース。3月16日、米国下院議会でほぼ満場一致(賛成・412票、反対・1票)で第605号決議案が採択された。決議案は、中国共産党によって迫害されている法輪功学習者とその家族に同情の意を表し、迫害の即時停止を要求すると同時に、オバマ大統領に「あらゆる可能な方法で法輪功学習者と会見し、そして、良知と自由への支持が依然として米国政府の基本原則であることを表明する」よう促すものであった。

 米議会の良識

 米下院は米国の民意を代表し、1人の議員が約50万人の有権者を代表する。米国の政治と議会の運営を熟知している人なら、各方面の意見や利益の面でバランスを得るのは容易ではなく、ましてや圧倒的多数で提案を通過させることは更に困難なことだと承知している。今回、下院議員がこのように一致して法輪功を支持したことは、米国国民の正義感と議員自らの正邪をはっきりとわきまえる立場を反映していると言える。

 米下院の法輪功への高い支持は継続的である。1999年7月、中国共産党が法輪功弾圧を始めて以来、米下院は法輪功支持の決議案を3度可決した。02年7月24日(188号決議案)と04年10月4日(304号決議案)では、米下院は二度にわたって全員一致で中国共産党、江沢民グループの法輪功弾圧を厳しく非難した。このように一回、また一回と同一議題で決議案がほぼ満場一致で可決されたのは、米議会の歴史でも稀である。

 このような結果は、もちろん中国共産党にとって予想外であった。これは中国共産党による法輪功迫害の理不尽さと残虐さに米議員の良知と同情心が呼び起されたためだけでなく、中国共産党自身の自業自得でもある。多種ルートの情報によると、中国共産党はこれまでずっと大量の外交資源を利用してデマを飛ばし法輪功を中傷している。江沢民本人もかつて道化者のように自由世界の国の官吏に反法輪功の小冊子を配ったことがある。中国大使館・領事館は大量の精力を費やして米国官吏の法輪功に対する同情と支持を破壊しようとした。しかし、毎回失敗し、かえってより多くの米国官吏を法輪功サイドに立たせた。かつての188号決議と304号決議はいずれも、米国政府に対し、中国の外交官による米国の法輪功学習者と米国官吏への嫌がらせと恐喝について調査するよう要求した。これはまさに米議員の中国共産党に対する集団的反撃とも言える。

 今も止まぬ法輪功弾圧

 605号決議案の登場は、10年経過しても、中国共産党の法輪功に対する非理性的弾圧は依然として継続していることを示している。弾圧は終わったのではなく、時には大々的に、時には密かに、交互に行われている。六・四(天安門事件)、あるいは十・一、両会などいわゆる「敏感な日」には、中国共産党は必ず法輪功学習者や異見人士に対して、監視、嫌がらせ、妨害、拘束などをしている。また、生きている法輪功学習者への臓器狩りは依然行われている。10年来、少なくとも3365人が迫害により死亡したことが確認されている。現在、中国各地の労働改造所に拘禁されている25万人のうち、少なくとも半数は法輪功と関係がある。国際社会で、中国共産党は依然として外交手段で真相の暴露を阻んでいる。605号決議案が通過するその前日、ジュネーブの第13回国連人権理事会で中国共産党代表団は、薬物による法輪功学習者への迫害が暴露されるのを阻止しようとしたが、失敗に終わった。

 法輪功と会見を

 605 号決議案は、一方では公衆と中国共産党に対して態度を表明していると同時に、議会の権力で行政の権力を制約するものでもある。以前の決議案と比べて、605号決議案の一つの際立った特徴は、オバマ大統領にすべての可能な方法で法輪功学習者と顔を合わせるように促したことである。188号と304号決議案は名指しで大統領にこのように要求してはいなかった。今回、米議会はなぜ、オバマ大統領に法輪功との会見を要求したのだろうか。

 まず、米国は三権分立であるが、しかし、中国共産党の悪行を制止するには一つの全体として発信すべきで、良知と自由への支持が米国政府の原則と国策であると表明すべきである。行政当局は直接中国共産党と交渉し原則を履行する部門であるが、しばしば経済と貿易、金融と外交などの具体的な利益あるいは操作にとらわれて決心がつかなかったり、優柔不断であったりする。オバマ大統領と法輪功との会見は、実は操作可能であり、実行可能なことであるが、影響力が非常に大きく、意義深い行為である。更に重要なのは、これはオバマ大統領に、中国共産党に何かをするように要求しているのではなく、オバマ大統領が法輪功学習者に支持を示すことで米国政府の態度を表明することなのである。

 次に、これはオバマ大統領への機会であり、自身の責任、義務と良知を実証する機会でもある。605号決議案を起草したイリアナ・ロス・レーティネン下院議員(フロリダ州・共和党)は、「中国共産党は臓器を得るために、系統的に法輪功学習者を殺害している。この残忍さはとても想像できない」、「このような暴行が21世紀に発生しているとは。その残忍さはライオンにキリスト教徒を食わせたローマ帝国の皇帝にも匹敵する」と語った。

 米国では、親が子供を殴ったり、夫が妻を殴ったりしても人権侵害であり、ましてや一人の生きている無実の人を縛り、手術台の上で臓器を摘出し、その後、死体を焼却して痕跡を消滅する。その血生臭さは一般的な人権迫害や刑事犯罪を何万倍も超えている。このような医学界の中の覆い隠された拷問を国家弾圧の常套手段にしたのは、確かにこの地球上ではめったにない残虐行為である。オバマ大統領がノーベル平和賞受賞者でなくとも、また、世界の人権と自由に責任を持つ米国大統領でなくとも、最低限度の良心と基本的な道徳心を持っている人ならば、自ら神を信じ、そして、その人が天国と地獄の存在を信じている人間である人ならば、何か行動を起こすべきであろう。

 ほとんどすべての米大統領は、重大な講演の最後には必ず「米国に神のご加護を」と唱える。しかし、それには前提条件がある。キリスト教徒が遭った同じ危険に法輪功学習者が晒されている現在、人々は「オバマ大統領はダライラマと会見できたのなら、どうして法輪功学習者と会見できないのか」と聞くだろう。米議会がオバマ大統領に法輪功との会見を要求したのは、実は「神のご加護」を受ける機会を提供しているのである。

 (翻訳・金本)

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