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「天安門事件は中共のアキレス腱」 六四事件から36年 東京で抗議集会

2025/06/04
更新: 2025/06/04

3日、1989年6月4日に中国人学生らの民主化運動が武力鎮圧された六四天安門事件から36年となる4日を前に東京都内で抗議集会が行われた。集会では、犠牲者への追悼が捧げられるとともに、参加者たちは「天安門事件は中国共産党(中共)のアキレス腱である」と強調し、この事件を風化させないよう強く訴えた。

1989年6月4日、中国・北京市の天安門広場で発生した、民主化を求める学生や市民に対し、中共軍が武力で鎮圧を行った事件である。当局は5月下旬に戒厳令を発令し、3〜4日にかけて軍が戦車と実弾で鎮圧に乗り出した。死傷者数は数千人から1万人以上に上ると推計されている。

事件は国際的な非難を招いた一方で、中国国内では今なお厳しい情報統制が続いており、社会における最も敏感な政治問題の一つとなっている。

天安門事件で亡命した中国人元学生の組織「民主中国陣線」日本支部の王戴氏は、ロナルド・レーガン元米大統領の「この壁を壊しなさい」という名言になぞらえ、「反人類的な中国共産党という壁を打ち壊そう」と呼びかけた。

天安門事件で亡命した中国人元学生の組織「民主中国陣線」日本支部の王戴氏(大紀元)

また、中国民主化運動を名乗っている団体団体の中に、実際には中共と関係を持っていたり、スパイに転じた事例があることを紹介。「中共の魔の手はあらゆるところに伸びている」と述べた上で、「日本は中共のスパイの天国であり、その数は何万人にも上る」として、日本社会の現状に強い懸念を示した。

日本ウイグル協会会長・レテプ・アフメット氏は、天安門事件が発生した36年前と比べ、より「巨大なモンスターになってきている」と指摘した。

日本ウイグル協会会長・レテプ・アフメット氏(大紀元)

その上で、中共と対峙する上で国際社会においても連携するだけでなく、共産党が統制する中国を変革するために「最も必要なのは、(他の民族と比べて)多くの人口を占めている中国人の意識が変わることが重要だと思う」「中国人の意識が変わらなければ、なかなか変わらない」との認識を示した。

「中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)」の根本敬夫氏は、中共による人権侵害の現況として強制臓器摘出の問題について報告した。

(左から)中国にいる家族が当局に不当に拘束されたと訴える法輪功学習者の劉月さんと、中国における臓器移植を考える会(SMGネットワーク)の根本敬夫氏

「生きている人から臓器を奪って、高官や一部の富裕層の体に移植するという酷いことが行われている」と訴え「臓器狩り」の唯一の生存者である程佩明さんの事例を紹介した。

法輪功学習者の程さんは、当局に不当に拘束された後、中国の刑務所で肝臓と肺の一部を摘出される被害にあった。奇跡的に生還した後、現在はアメリカに在住している。根本氏は、「こういった生きた証人がいるということは、中共が大変怖がる」と語り、証言が広がることで、中共が隠蔽してきた実態が国際的に明るみに出ることを危惧していると指摘した。



中国の刑務所で肝臓と肺の一部を摘出され生還した男性が自らの体験を語る

中国(共産主義)で肝臓の一部を強制的に摘出された男性が、国外脱出後に名乗り出た。強制臓器摘出として知られる北京の営利目的の大量殺戮計画に注目が集まっている。

モンゴル民族の自決権確立を目指す国際組織「世界南モンゴル会議」の代表・ショブチョード・テムチルト氏は、「中共が倒れて、中国が民主化すれば、チベット人やモンゴル人、ウイグル人たちも自決権を得るチャンスが生まれる可能性あり、日本に対する危機もなくなる」と語った。

モンゴル民族の自決権確立を目指す国際組織「世界南モンゴル会議」の代表・ショブチョード・テムチルト氏(大紀元)

また、「満州国時代に日本人と南モンゴルの一部が同じ国民であった時期があった」と回顧。「(中共の打倒に向け)日本とも連携したい」と強調した。

エポックタイムズ記者。日本の外交をはじめ、国内外の時事問題を中心に執筆しています。