国家サイバー統括室は10月28日、パソコン向けウェブブラウザー「Google Chrome」のセキュリティ更新情報を公式X(旧ツイッター)で周知し、利用者に速やかなアップデートを呼びかけた。米Googleが27日(米国時間)に公開した最新の安定版には、深刻度が「緊急(Critical)」に分類されるものを含め、計52件のセキュリティ修正が盛り込まれている。
今回の更新は、Windows、Mac、Linux向けのデスクトップ版Chromeが対象となる。更新後のバージョンは、WindowsとMacが「156.0.8078.73」または「156.0.8078.74」、Linuxが「156.0.8078.73」である。
国家サイバー統括室は公式Xで「配信されたら忘れずにアップデートしてほしい」と呼びかけ、利用者に早期の対応を促した。
Googleが公開した更新情報「Stable Channel Update for Desktop」によると、今回の修正には、ブラウザーの動作やデータ処理に関わる複数の深刻な脆弱性が含まれている。
深刻度が最も高い「緊急(Critical)」に分類された脆弱性は4件で、ファイルシステムにおけるメモリ破損(CVE-2026-118306)、ファイル処理機能「FileAPI」での不適切な入力検証(CVE-2026-118331)、画像描画エンジン「Skia」での不適切な入力検証(CVE-2026-118348)、画面の配置や表示を処理する「Layout」での解放後使用(CVE-2026-118344)が修正されている。
「解放後使用」とは、プログラムが使用を終了したメモリ領域に再びアクセスしてしまう不具合である。攻撃者に悪用された場合、プログラムの異常動作などにつながる恐れがある。
また、深刻度が「高(High)」に分類された脆弱性として、ファイルシステムにおける解放後使用(CVE-2026-118357)や、JavaScriptエンジン「V8」の不適切なアクセス制御(CVE-2026-118318)が修正された。
このほか、JavaScriptの処理に関わる「Turbolev」やアニメーション処理機能でも解放後使用の脆弱性が確認され、修正が行われた。TurbolevとV8では、メモリ破損に関する脆弱性も修正対象となっている。
これらは、メモリの取り扱いや入力データの検証、アクセス制御などに関する不具合で、悪意のある攻撃に利用された場合、システムの安全性が脅かされる可能性がある。
今回の更新プログラムは、今後数日から数週間をかけて順次配信される予定だ。
利用者はChromeの設定メニューから「Chromeについて」を開くことで、現在使用しているバージョンの確認や更新ができる。
国家サイバー統括室は、セキュリティ上の危険を低減するため、更新プログラムが配信され次第、速やかに適用するよう求めている。
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