チンギス・カン――「プレスター・ジョン」の伝説【千古英雄伝】

中世のヨーロッパにこのような伝説が流れています。遥か遠い東方の地にある英雄が現れ、その名は「プレスター・ジョン」という。彼はイスラム教国に勝利を収め、その首都を占領しました。

チンギス・カンーー勇士を引き付ける魅力(下)【千古英雄伝】

時は流れ、ジュルキン氏族という部族が新たにテムジンが率いるモンゴル部に加盟しました。宴会の間、テムジンの弟・ベルグテイは遊牧民の重要な財産である馬を巡視していました。ジュルキン氏族の者が窃盗を働いているのを見かけて、その場で逮捕しました。

モンゴル草原の女王:アラカイ・ベキ(下)

娘が逃亡していることを知ったテムジンは、直ちにオングト部の内乱を鎮圧し、再び愛娘をオングト部に送り返しました。再び戻ってきたアラカイ・ベキは強い意志を持ち、決然とした一人前の指導者へと成長したのです。
2022/10/18 蘭音

モンゴル草原の女王:アラカイ・ベキ(中)

父親の名残惜しい目線の中、アラカイ・ベキは躊躇なく頷き、この婚姻を受け入れました。これはモンゴル部族の存亡にかかわる政略結婚であり、オングト部の支持を得てこそ、草原を統一することができるのです。
2022/10/16 蘭音

モンゴル草原の女王:アラカイ・ベキ(上)

太祖チンギス・カンの娘であるアラカイ・ベキの生涯は生まれながらにして非凡な運命を辿ることになります。色鮮やかで豪華な花嫁衣装を身にまとい、オングト部の領地に足を踏み入れた時、アラカイのドラマチックな人生はまだ始まったばかりなのです。
2022/10/08 蘭音

チンギス・カンーーモンゴル草原の凱歌(七)忠義の士【千古英雄伝】

テムジンはタタル部族を征服した後、将官たちを連れて陣営を巡回していました。この時、どこからともなく子どもが走ってきて、「エージ(モンゴル語で母という意味)に会いたい」とテムジンの足に抱き着きました。

チンギス・カンーーモンゴル草原の凱歌(六)忠義の士【千古英雄伝】

「あなたは父と義兄弟の契りを結びました。私はあなたの息子であるも同然です」とテムジンは用意していたマントをトオリルに差し出しました。このマントは、クロテン(イタチ科)の毛皮で作られた珍しいものです。

チンギス・カンーーモンゴル草原の凱歌(四)王者への路【千古英雄伝】

ソルカン・シラの2人の息子チンバイとチラウンは父親の反応を待たずに、妹を呼んで3人でテムジンの首や手足についている鎖を外し、後で証拠にならないよう、きれいに処分した後、ゲル裏の羊毛が積まれた荷車にテムジンを隠しました。

チンギス・カンーーモンゴル草原の凱歌(二)王者への路【千古英雄伝】

ユーラシア大陸の新たな局面を切り開くという大きな使命を果たすには、それなりの苦しみと厳しい道のりを乗り越えなければなりません。テムジンは9歳の頃、嫁探しのため、父親のイェスゲイとともに旅に出ました。