印刷版   

「ミス深圳大学」が飛び降りで死亡 中国、大学生の自殺増加

 【大紀元日本9月27日】新学年が始まったばかりの9月、中国の深圳大学で、「ミス深圳大学」と呼ばれていた3年生の女子学生が飛び降り自殺をした。死亡したのは楊倩さんで、国際貿易を専攻しており、成績はトップクラス。その上、容姿端麗で性格も明るく、学内では「才女校花」(ミスキャンパス)と呼ばれていた。

 世界一の自殺大国、中国。今年4月の英医学誌『ランセント』に発表されたレポートによると、世界の自殺者数は年間100万人で、うち3割を中国が占めるという。さらに、15~34歳の死因の1位は、自殺によるものである。

 広州市の地方紙『南方都市新聞』(広州市)が伝えたところによると、楊さんは自殺する前、学部の新入生受け入れ担当を任された。その作業でミスを犯し、講師からきびしい叱責を受けたという。その後、楊さんは食欲不振や不眠、情緒不安定の症状を見せたため、家族が大学に連絡し、心理カウンセリングを行なうよう求めたが、学校側は叱責したことを否定した。

 家族の話によると、楊さんは付き合っている男性はいなく、学業も順調なので、失恋や勉強のストレスによる自殺とは考えられない。遺書も残していない楊さんの自殺は未だ謎である。

 中国の現在の大学生は「一人っ子」世代で、激変する社会の中でもがき、親の過大な期待を背負いながら、社会現象となった就職難に直面している。経済格差が広がる中、出世のプレッシャーと漠然とした不安感で、心が脆弱になり、つぶされる人も多い。

 武漢大学社会学部、周運清教授は大学生自殺の増加について、次のように指摘する。「中国の大学生はいろいろな問題を抱えているが、相談できる人がなく、孤独感や焦燥感、挫折感を覚えやすい。最悪の場合、自己否定に陥り、自殺につながる」。周教授はさらに、大学で心理カウンセリング機構の設置の大切さを訴え、「若い学生を深い心の暗闇から救い出すには、専門知識を持ったカウンセラーが必要だ」と指摘する。

 米国民間機構「中国情報センター」の廖天琪氏も心理カウンセリングの重要性に言及し、「極度にプレッシャーを感じている人には、家族の励ましだけでは足りない。社会の助け、学校の助け、先生の助け、とりわけ心理カウンセラーの助けが必要だ」と指摘する。アメリカでは、小学校にすでに専門知識を持った心理カウンセラーがおり、児童生徒のいろいろな心理相談に乗ってくれるようになっており、このシステムは中国でも参考になるはずだと廖氏は分析する。

(翻訳編集・張心明)


 (09/09/27 05:00)  





■関連文章
  • 2秒に1人、驚くほどの自殺率=中国(09/09/10)
  • 中国湖北省:行政幹部の不正と疑惑の死亡事件、大規模抗議に発展(09/06/23)
  • 収賄疑惑で拘束中の深セン市長、自殺未遂(09/06/12)
  • 【歴史上のこの日 (5月14日)】江青の自殺(09/05/29)
  • 韓国前大統領、山で飛び降り自殺(09/05/23)
  • 「奉仕の心」は自分にも幸せを呼ぶ=豪研究(09/05/21)
  • 中国青海省:ラマ僧自殺で数千人のチベット人と警察が衝突(09/03/23)
  • 土地収用に抗議の村民、焼身自殺=広東省(09/03/23)
  • 焼身抗議のチベット僧に警官が発砲=四川省(09/03/01)
  • 世界金融危機の影響、各国大富豪の自殺相次ぐ(09/01/12)
  • 中国社会科学院白書:深刻な就職難、社会不安増大(08/12/19)
  • インド:増加傾向の農民自殺者数(08/12/17)
  • 金融危機に伴う中国サラリーマンの精神疾患(08/11/21)
  • 中学生自殺が原因、官民衝突事件へ発展=中国江蘇省(08/10/27)
  • 香港タイヤ王一家が自殺(08/09/12)