中国:チベット人作家、ブログが強制閉鎖される

2006年07月31日 09時21分
 【大紀元日本7月31日】中国大陸のチベット人作家・茨仁唯色の二つのブログが最近、当局に強制閉鎖された。この二つのブログには、主にチベット文化の詩や散文、取材実録および回想録などを掲載、時には茨仁唯色の夫、中国人作家・王力雄氏の文章も転載している。

 ラジオ自由アジア放送局の報道によると、茨仁唯色のこの二つのブログは、「チベット人文化ブログ」と「大旗ブログ」、28日正午に同時に閉鎖された。同ラジオ局の記者に宛てた茨仁唯色氏からのメールでは、「今回のブログの閉鎖は中共中央指導部の統一戦略部による『指導』である」と説明した。

 スウェーデンに在住する中国人作家・ジャスミン氏によると、 「今回の茨仁唯色氏のブログ閉鎖は、中共中央指導部による決定で、ネット封鎖という中共戦略の一環でもある。報道封鎖を含めメディア制御の全体計画による可能性が高い」という。

 茨仁唯色氏は現在、中国国内において、唯一公で中共政権への異見を訴えているチベット人知識人。ジャスミン氏によると、国内でのチベット人民主活動家には、2つの選択しかない。刑務所に監禁されるか、海外に脱出するかである。

 「今海外に脱出したチベット人は十数万に達している。中国大陸では、海外に逃亡せず、中共政権に監禁されることもなく、しかも中共に追随しないチベット人民主活動家は、恐らく茨仁唯色氏しかいない。彼女は声を上げ続けてきたが、今この最後の希望の声すら封鎖された。これは非常に遺憾なことだ」という。

 茨仁唯色は2003年に「チベット筆記」を出版した。当局は、この著書の中で、ダライラマを賞賛する「錯誤」があると称し、彼女の「チベット作家連盟」での仕事を剥奪した上、住居も没収した。茨仁唯色氏は近年、台湾で「チベットと名付ける詩」や「殺戒」「チベットの記憶」などの著書を出版した。

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