THE EPOCH TIMES
崩れる中朝関係

分析:北朝鮮の核実験 金正恩氏は中国派遣団の中止要求も無視

2016年01月10日 02時05分

北朝鮮の水爆実験の情報を事前に知った中国の派遣団は、2015年12月に北朝鮮入りし、実験の中止を求めていた。しかし、金正恩第一書記は、中国の格下幹部による待遇が「気に入らなかった」のか、核実験を敢行した。「肝いり」とされる北朝鮮女子楽団らの北京公演も直前でキャンセルさせた。金正恩体制は、これまでのような中国共産党の調整を受け入れなくなっている。

 予測不可能な北朝鮮の行動

 北朝鮮の国営メディアは6日、「水爆実験に成功した」と発表した。観測された地震データによると、核実験の実施は示唆されているが水爆の規模ではない。韓国国防部は、水爆ではなく、強化原爆であると推測した。

 世界の核実験規模を観測するノルウェー拠点のグループ「ノーサー(Norsar)」は、今回の爆破のあと、マグニチュード4.9の地震が記録されていると発表。その規模は、第2次世界大戦に広島と長崎に投下された原爆に相当する。

 北朝鮮は過去4回、核実験を行っている。一度目は2006年10月で、マグニチュード4.2、前回の三度目は2013年2月で、マグニチュード5を記録しており、過去の実験規模に大差はない。

 もちろん 爆弾の規模に係わらず、核兵器を所有する北朝鮮は「脅威」とみなされる。

 中国の手を噛む北朝鮮

 実験のあと、国連安保保障理事会は緊急会議を招集し、制裁が議論された。追加制裁として、北朝鮮の船舶入港を世界中で禁止する決議案を準備しているという。8日、米紙ニューヨーク・タイムズが米当局者の話として報じた。

 北朝鮮の主な「後援者」であり、物資や資金を提供する中国の判断に注目が集まった。常任理事国である中国には、安全保障理事会でも拒否権をもつ。

 中国の北朝鮮に対する批判は、国際社会での面子を保つ表面上のもので、実際の支援は継続してきた。しかし、最近は、北朝鮮が中国の差し出す手を噛むようになってきた。

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