米国籍中国人ら、中国当局への米国家機密漏洩を認める

2007/06/07 09:21
 【大紀元日本6月7日】米国の報道によると、スパイ罪が成立した米国籍華人・麦大智被告の家族は、中国当局に米国の国家機密を漏洩したことに関与したと認めた。専門家は、今回の摘発は氷山の一角に過ぎず、中国当局による米国でのスパイ活動は盛んに行われていると警鐘を鳴らした。

 BBCの報道によると、米国連邦検察官は、犯罪事実を認めたのは麦大智・被告の3人の家族と明らかにした。被告人の弟の麦大泓(音読み、別称、Tai Mak)氏や、その妻の李福衡(音読み、別称、Fuk Li)、その息子の麦友(音読み、別称、Billy Mak)である。

 検察官によると、米国国籍を取得した麦大智・被告は、勤務先の米国国防業務を請け負う企業Power Paragon社から数千ページの資料を入手し、その写しを弟の麦大泓・容疑者に介して、中国当局に渡した。

 裁判所の証拠資料によれば、中国の正体不明の共謀者が麦大智・被告に必要とする米国国防情報のリストを渡し、その中に、原子力潜水艦の研究資料などが含まれている。同被告は、1983年から米国の新型駆逐艦やイージス・システムなどの科学技術情報を中国当局に提供し始めたのを認めたという。

 報道では、麦大智・被告が現役中、または開発中の軍艦に関する技術資料を収集し、その妻と一緒にこれらの資料をディスクに収録したと報じている。

 検察官からの資料によれば、これらのディスクは後に麦大泓と李福衡両容疑者の荷物から発見された。発見当時は、彼らはロサンゼルスから中国行きの飛行機に乗ろうとしているところだった。

 麦大泓と李福衡両容疑者はその場で逮捕された。また、麦大智被告とその妻もカリフォルニア州の自宅で身柄拘束された。

 5月10日、カリフォルニア州の裁判所は、麦大智被告の罪名が成立と判定、その妻は6月5日に出廷する予定。

 麦大智被告は、Power Paragon社に勤めるエンジニアリングで、高度機密である米国軍艦静電推進システム技術資料に接することができる。同被告は、妻とともに中国で生まれ、1985年6月に米国に帰化したという。

 一方、麦大泓とその妻の李福衡両容疑者は共に米国の永住権をもっており、中国語衛星放送のフェニックス・テレビ局(香港)の米国向け放送技術総監を務める。フェニックス・テレビ局は常に中共に同調、密接な関係を保っているため、「海外のCCTV」とも言われている。上層部にいる麦氏は常に注目されている。

 米国VOAの報道は、米国FBIが麦大智被告の住所や、職場、車に録音装置を設置、1年半に渡り、同被告を尾行・調査した末、2005年に逮捕に踏み切った。取調べに対し、同被告は、1983年からと報じ、裁判所は今年9月に最終判決を下す予定、同被告には、最長45年の禁固刑が科せられるという。

 ワシントン・タイムズ紙の軍事と情報記者ビル・ガーツ氏は、「中国当局は米国の国防と商業機密を盗むために、大量のスパイを米国に潜伏させている。これらの行為は、米国の国家利益を著しく損なっている」と警鐘を鳴らしている。

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