【大紀元日本4月7日】11世紀チベットに実在したチベット仏教のミラレパ(密勒日巴尊者)の修行物語を描く映画「ミラレパ」が4月上旬、米国で上映された。ネイティブではない英語発音、非商業的な、このような低コストの製作はアメリカではヒットが難しいが、同映画は予想以上に熱い人気を集めた。 最初は大都市の芸術系映画館のみ上映されていたが、現在200本以上のコピーで全米各地で同時上映されている。シャロン・ストーン、リチャード・ギア、キアヌ・リーヴスなどのハリウッドのスターたちからも賞賛されている。
シャロン・ストーンは、米国西海岸で行われた試写会で、映画を見た感動について話した。「この映画を鑑賞する時、全身の血が沸き立った。一本の宗教的な映画にこんなに惹かれるとは思わなかった。しかも、映画の風景は絵画のように綺麗で、詩のようなリズムを持っている。アメリカ映画とは違う鑑賞体験を与える映画だ」。
シャロン・ストーンは、長年の芸能生活の中、名利を追及するため、焦り、時には憎しみなどのマイナス的な感情を抱えて生活してきたが、ミラレパの修行物語を通して、寛容と慈悲の知恵を教えられたと感想を語った。
即身成仏したミラレパの修行物語を描くこの映画は、チベットでの現地撮影は中国当局に禁止されたため、インドとチベット国境地帯のスピティという美しい山間部で行われた。監督のチュニンルンチェボはブータン在住のチベット人。幼少時から仏教の修行を始め、映画製作にも強い興味を持つ。専門的な技術訓練を受けたことがないが、心を込めて製作したという。
チュニン監督は、「人類の道徳が退廃する今、この映画を通して、人々に善を重んじ、悪を退け、過ちを犯した人でも人生をやり直す機会があるなどのメッセージを発したい」と語った。
ミラレバは、11世紀にチベットで生まれた実在の人物。幼くして父を亡くし、叔父に財産を奪われ、極貧の生活だったが、呪術を習得して、叔父を絶滅させた。しかし、そのことを後悔し、転生活仏とよばれるマルバのもとで修行し、秘儀を習得した。
チベット人作家・唯色(ウェイ・スー)さんによると、ミラレバはチベットの最も偉大な詩人であり、修行の心得を歌にして易しいところから仏法の奥義を説いているという。
日本での公開は未定。
(翻訳編集・叶子)
(09/04/07 12:36)
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