【大紀元日本5月31日】今年5月25日から26日、新彊ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州和静県巴侖台鎮山岳地区で30年ぶりに時期はずれの降雪があった。最も深い場所で50cmの積雪があり、南郊地区では1・5万畝(1畝は6・667アール)近い露地栽培の野菜、87カ所の温室、50万本近くの樹木が被害を受け、国道218号線と216号線の一部道路が20時間以上閉鎖された。今のところ死傷者の報告は無い。
5月25日午後6時頃、新彊ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州和静県巴侖台鎮で雨が降り出し、午後10時過ぎに雨量が増加。26日午前2時過ぎには牡丹雪が降り始め、当日早朝には多くの地域で30cm以上の雪が積もり、最も深い場所で50cmの積雪となった。今回の積雪は1969年のウルムチ県の大雪以来、最大の積雪となった。
一時、路面が雪に覆われ、樹木の枝にも重く湿った雪が積もり、重さに耐えきれなくなった枝が曲がり、折れた枝が電線にひっかかったり、道路に落ち路線を塞いだ。一部地域の電線は大雪で切断され道路に落ちている。
道路の様子
5月26日早朝、永豊郷下寺に住む程さんは目の前の情景に驚いた。辺り一面真っ白で家の前の楡の木は誰かに折られた様に全部折れて散乱していた。
ウルムチ県の上寺村一帯では、村に入るための長さ500mの道路に雪で折れた柳の木や枝が落ち、最も太いものは大人のふとももほどもあった。樹木に積もった雪が何度も落ちてきたため道路の両側にある田畑はすべて雪で埋もれてしまった。
村へ入ると状況はさらに深刻で、家の入口は折れた枝で塞がれ外に出ることが出来なくなっていた。村の入り口に住む王さんの話によれば、彼女の家は道路に植えられている柳の木の傍なので折れた枝が門を塞いでしまった。「昨晩、私は門の近くの部屋で寝ていました。夜半ごろ屋根の上で爆竹が鳴る様な音が聞こえたので家の奥の息子の部屋へ行き眠りました。朝起きてみると家の中は停電していました」、「4月末にカバーで覆って育てていたナタ豆を数日前に植え付けし、50cmに育っていたのに全て雪で埋もれてしまった」
当日、ウルムチ市南郊の永豊郷、水西溝鎮、板房溝郷、西山農場の住民は皆、雪による被害を目にしていた。道の両側には雪で折れた枝が散乱している。50歳近い牛大さんの話では大雪は永豊郷6村の樹木と田畑すべてに被害を及ぼしたという。
午後1時、水西溝環境衛生局の作業員が道路の折れた枝を片付けていた。「午前6時のまだ辺りが明るくなっていない時間には、道路は木の枝が積み重なり、雪が18cm積もっていた。水西溝全ての主管道路には至る所に折れた枝が散乱し、すでに私たちは数十台分のゴミを片付けた」と作業員は話す。
作物の被害
上寺村の主要作物は春小麦、大麦とジャガイモだ。大麦は灌漑したばかり、ジャガイモは5月初めに植え付けて芽が出てきていた。「畑のホウレンソウ、ナタ豆、トウガラシ、ナスはみんな雪に埋もれてしまった」門の入口で片付けていた蘇さんが話す。また、楊さんは彼の家にある4本のリンゴの木は枝が折れ今年は実がならないだろうと話していた。
同村田畑の被害面積は小麦600畝、大麦1千400畝で収穫が50%減少。また600畝前後の野菜畑の苗が凍死したと見積もられている。
板房溝郷の被害状況は午後4時までの統計データによると折れた樹木10万800本、温室69カ所が被害を受け、7千800畝の露地栽培野菜が被害を受けたという。現在、牧畜地区では大雪のため放牧が出来ず、牧草飼料が不足している。
ウルムチ県南郊地区では1・5万畝の露地栽培作物が被害を受け、永豊郷ではせ1050畝の露地栽培作物の収穫が見込めなくなり、87カ所の温室が被害を受け、51カ所の温室が倒壊している。200件近い家屋の安全が心配され、50万本近い樹木がダメージを受け、3千25本が折れた。甘溝郷では用水路が3kmにわたり砂利で埋まり、2km近くが被害を受けた。シルクロード国際スキー場のレストラン1千600平方メートルは5月26日朝大雪により倒壊。同レストラン施設は深刻な被害を受け、300万元前後の損失が出た。
電線が切断、国道も封鎖
今回の大雪で南郊の電線6本が切断されたため、ウルムチ電業局作業員は午前8時頃から現場で事故原因調査を行い、被害を受けた電力設備の修復にあたった。5月26日午後4時ごろ、同局作業員は60人以上を出動させ、電路修復を行ったことにより、一部電路はすでに電力供給が回復している。
国道218号線和静県巴侖台鎮査汗努尓達阪地区、国道216号線和静県―ウルムチ間一部道路では50cmの積雪があった。巴侖台道路は5月25日晩、国道218号線和静県―音布魯克区、国道216号線和静県巴侖台―ウルムチ後溝間で緊急封鎖を実施。大型車両は一律山岳地区道路への進入が禁止となった。
省道237号線白石峰山山岳地区道路では平均40cmの積雪があり、雪が吹きつける区間では1m以上も雪が積もったため交通の中断が迫られた。この結果外省から旅行に来た9台の小型車両と45人の旅行客が大雪により車内に閉じ込められ救出された。
5月26日午後、道路では温度上昇に伴い急速に雪が解け始め、午後7時までに両国道での事故は起きていないという。
(翻訳編集・坂本)
(09/05/31 12:50)
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