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アフガン国境付近の部族地域で、ロシア製、中国製及びパキスタン製の武器が販売されている。(撮影=2006年9月10日、John Moore/Getty Images)

タリバン、中国製武器を使用

 【大紀元日本10月2日】英BBCの報道によると、イギリス政府は最近、非公式に、北京当局に対して、タリバンによる英国兵士への攻撃に中国製武器が使用されていることに不満を表明した。アフガンに駐在する英軍や米軍に対して攻撃が行われた後、アフガン武装勢力の拠点から中国製武器が回収されたという報告が数多くなされているという。

 BBC記者ポールダナハーの北京からの報道によると、北京当局とタリバン政権との武器販売上の絡みについて、イギリスの訴えは初めてという。それに対して、北京当局は調査を約束したという。

 また、イギリスのある政府関係者が最近、北京の中国外交部で行われた会議で、この件について英政府の深い関心を表明した。英官員の質問に対して中国外交部は、「中国は武器輸出を中国の法律と国際的責務に基づいて行っている」と回答した。

 一方、タリバン政権は最近、強力な武器を所有しているとうぬぼれている。しかし、入手ルートの開示は拒否した。アフガニスタンの担当官はBBCに対して、タリバンが中国製の最新兵器を所有していることを確認した。これらの最新武器は、中国製地対空ミサイル、対空砲、地雷、ロケット弾及び道路設置爆弾部品などが含まれるという。

 テロ対策担当のアフガニスタン高官はBBCに対して、「製造番号などの情報はほとんどの中国製兵器からは抹消されているので供給経路はたどれないが、この件は中国及び米国には伝えている」と話した。

 アフガニスタン政府は中国を友邦として捉えており、近隣のビッグプレーヤー、インドよりは扱いやすいと考えているようだ。しかし一方、テロ対策担当官によれば、「中国は米国がその地域にいることに不安を持っている」とも語った。

 アフガニスタン南部は数十年にわたって、一番安かった中国製武器で溢れていた。以前、タリバンはパキスタンの諜報局ISIから入手するか、あるいは密売人から買っていたが、ISIがいまだにタリバンに対空ミサイルや徹甲弾を渡すとは考えにくい。

 また、中国は、パキスタンに拠点を置く軍事勢力に武器を供給することに興味を持っていないはず。この数年、パキスタンで働く中国人はパキスタン軍事勢力の攻撃対象となっている。

 一般的な見解では、これらの武器は、パキスタンを中継するのではなく、イランを経由しているという。アフガン政府は以前から、イラン情報部員が9・11以後南パキスタンで活発に動いていることを非公式には認めている。米国によるテヘランの核工場攻撃に対抗するために、イランは米国を攻撃するプロキシネットワークの構築を目指している。

 英国と米国にとって問題を複雑にしているのは中国である。匿名の米国政府高官によると、中国が武器をイランに売り、イランはそれをアフガニスタンとイラクの軍事勢力に渡している。中国の経済力と、中国が国連の常任理事国であるということが、中国の国際問題における影響力を強化している。

 (09/10/03 05:00)  





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