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世界を席巻する日本車(AFP)

日本人に対する印象と反省

作者・浄源

 【大紀元日本1月8日】中国で生まれ育ち、韓国で仕事をしている僕にとっては、日本人は近くて遠い存在である。仕事関係で知り合いの日本人は何人かいるものの、日本人の友人はいない。しかし、近隣の国でもありいろいろ見聞きしているが、国同士の軋轢の火花も時々見え隠れする、そのたびにいろいろ考えさせられる。この間、友人と食事をしているとき、話題がたまたま日本人の印象に及んだ。日本人の印象は友人達の間でも、必ず意見が分かれる話題である。日本人へ怒りをあらわにする友人もいれば、理性的に分析する友人もいる。

 さて、僕の場合はどうだろうか。なぜか僕の脳裏には「恐ろしい」という言葉がよぎるのだ。しかし、僕が感じる「恐ろしい」とは残酷とかを意味する「恐ろしい」ではない、日本人の持つ計り知れない力が「恐ろしい」のである。

 大学の時、先生から中国最初の油田「大慶油田」の話を聞いたことがある。中国が大慶油田発見のニュースを公表していなかったにもかかわらず、日本企業はなぜかその情報を手に入れ、大慶油田の採掘に適した石油設備を生産し、そして、中国が世界中に採掘設備を求めた時に、日本企業が当然のように落札をしたという話である。

 日本企業はどのようにして、大慶油田発見の情報を手に入れたのだろうか。実は1964年に、油田採掘機のレバーを握った王進喜さんという「鉄人の精神」を持つ労働者が、雑誌『中国画報』のカバーを飾ったことがある。日本の情報専門家はまずこの写真から、中国では油田が発見されたに違いないと判断した。それから、写真の王さんの厚い綿入りの着物から油田の位置はチチハルとハルビンの間だと推測した。さらに、王さんが握っていた採掘機のレバーから油田の直径まで推測し、この油田に適した設備の生産に踏み切った。こうして、日本人の「恐ろしい」洞察力と意志が彼らに大きな商機をもたらしたのである。

 また、かのトヨタ自動車の生産方式に「ジャスト・イン・タイム(just-in-time)」という手法がある。「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」。ムダな在庫、ムダな待ち時間など、最大限のムダへの回避が最大限の生産効率につながるという考え方である。しかし、この手法には緻密な人間同士、企業同士のチーム・プレーが必要なことは言うまでもない。アメリカの自動車産業が本土で日本車に苦戦を強いられたのは、日本人のこの「恐ろしい」ほどのチーム・プレー精神に負けたのではなかろうか。

 日本人は「恐ろしい」と思う。我々中国人に欠けている能力、欠けている精神をたくさん持っているから「恐ろしい」。彼らのたゆまぬ努力、彼らの協力精神、彼らの目標に向かって突き進む強い意志、さらにたとえお祭りの後でも、ゴミ1つ残さない彼らの町など、これらすべてのことは、我々に最も欠けているものではないか。

 中国のネット上で日本人への批判が飛び交うなかでも、中国の町々で反日本人のデモが過熱化したときでも、中国の道路では依然として日本車が堂々と走り、中国の大学、企業や研究所などは、依然として日本製の高度な設備に頼らざるをえない。反省が次への工夫を生み出す。我々は現実から逃避せず、他人を批判することに情熱を燃やすのをやめて、自らを反省し、改善していくべきではないか。

(翻訳編集・心明)


 (10/01/08 05:00)  





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