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未来を予知できたとしても、人は天機を漏らしてはならない(AFP/Getty Images)

超能力現象の解読

 【大紀元日本8月20日】超能力について、科学は解き明かすことができない。しかし、1982年、唯物論を吹聴する中国でも、その存在が証明された。中国人体科学研究会という組織が、「超能力は客観的に存在する」という結論を出したのだ。

 理論上から言うと、物事が存在することより、存在しないことを証明するのは、更に難しい。1羽の黒いハクチョウを見たら、世の中に黒いハクチョウが存在すると言えるだろう。しかし、世の中に黒いハクチョウが存在しないという結論を導き出すには、全世界のハクチョウを調べなければならない。実際に、地球上のすべてのハクチョウを調べたと言える人がいるだろうか。しかし、無神論が横行する中国では、この簡単な理論が否定されている。例えば、多くの中国人はきっぱりと、世の中には超能力など存在しないと信じているのである。なぜなら、それは科学に背くからだ。

 もし、現代人類が掌握している科学で、すべての現象を解明することができるなら、科学はすでに発展する必要がなくなるだろう。ニュートンの時代、人類は物質の質量は絶対に変化しないと確信していたが、アインシュタインの時代になると、物体が光速を超えると、質量が変化していくということを発見した。

 科学では解明できない超能力

 超能力とは、一般的に、科学が定めた人体の能力を超える功能を指している。例えば、耳で字を覚える功能や、目で人体の内臓を見る功能、壁を透かして物体を見る透視功能、千里より遠方の物体を見る遥視功能、物体を拡大して見る微視功能。また、意念で物を運搬する功能や、気功で病気を治す特異治療法、身を隠す功能、過去と未来を知る宿命通、他の空間の生命と繋がる功能などがある。

 超能力が否定される原因としては、次のことが挙げられる。つまり、超能力は不安定であり、結果がいつも同じであるとは限らない。超能力を測定する条件が厳格化すればするほど、超能力の成功率が低くなるため、超能力をマジック、あるいはペテンと見なす人もいる。一方、科学を用いて超能力を実証すること自体が、論理的に誤っており、科学で実証することができたら超能力と言えなくなる、と指摘する人もいる。

 古今東西の超能力

 科学が超能力を解明することはできないが、超能力に対する人類の追及は絶えることがなかった。『史記』にある<扁鵲列伝>には、扁鵲(へんじゃく)が五臓の気血の凝り固まったところを、ことごとく透視できたと記載されている。
古代の名医、扁鵲(へんじゃく)(正見ネットより)
『太平天国史』には、洪秀全の超能力が書かれている。彼は重病を患ってから40数日後に超能力が現れ、中風と聴覚障害などの疾病を治せるようになった。中国で出版された『千古異人録』には、中国古代に起きた超能力の例218件が収集されている。

 一方、イギリスでは1882年、ケンブリッジ大学で「霊力研究協会」が創立され、今なお多くのイギリス人が「鬼が出没するホーム」を信じている。『ハリーポッター』が売れるのは、人々が幻の世界の存在を信じているからである。1920年末、米デューク大学、英エジンバラ大学などが次々と「超心理学科」を創立した。

 しかし、超能力に対する研究が最も多く行われたのは、やはり中国である。1978年から1996年までの18年間、銭学森氏らが「気功および人体科学研究」を推進したのである。

 1980年、雲南大学人体科学研究室では、訓練を経た子ども数十人が、一年以内に指で字を読んだり、意念で時計を動かしたり、物体を運搬するなどの超能力を発揮することが分かった。1978年の四川日報によると、唐宇氏という人物が、耳で字を読んでいたという。

 北京航太医学工程研究所は、気功師が意念で密封されたガラスの瓶から錠剤を取り出す所を測定し、400回/秒の高速カメラで錠剤がガラスの壁から出てくる様子を撮影した。

 また、中国地質大学は超能力者である孫儲琳氏を9年間にわたって調査した結果、彼女が60種類近くの功能を持っていることが分かった。その中には、意念で時計を動かす、硬貨をくねくねする、針を折る、エネルギーを集中してポップ・コーンを作る、衣服を燃やす、硬貨に穴を開ける、豆や小麦の種を数分~数時間内に数センチメートル発芽させるなどがある。考えるだけで事を完成させる、「心想事成」のようだった。また、上海復旦大学の発見によると、人が超能力を使用するとき、大脳にスクリーン効果が出現するという。意念で物体を運搬すると、その物体が大脳のスクリーンに現れるのだ。

 超能力の測定が一回失敗したら、すべてを否定するのか

 1982年4月、中国人体科学研究会は20余りの企業から40数名の研究員を集めて超能力を測定し、「超能力は客観的に存在する」という結論に至った。科学者は測定機器で、気功師が赤外線、紫外線、超音波、ガンマ線、高エネルギースペクトルなど、一般の人が持たない高エネルギー物質を発せられることを実証した。

 しかし、1988年、中国科学院の院士である何祚シウ氏は、某気功師に対して行った測定が失敗したため、徹底的に超能力の存在を否定した。しかし、この結論はとてもでたらめだといえる。人が山に登ってトラを倒すことに喩えると、今回、トラを探し当てなかったから、他人が以前見かけたトラをも否定するということになる。

 人類社会に干渉してはいけない

 「気功や超能力がこんなに素晴らしいのであれば、なぜ大いに力を入れて開発し、人類に福をもたらさないのか?」と、人々は言う。霊に通じる人は、刑事事件の解決を助けたり、特殊部隊を形成して国を守ったりしていたが、時に役立ったり役立たなかったり、全体的に言うとそれほど大きな効果が得られなかったのだ。

 中国人は常に、「天機を漏らしてはならない」と言う。「人に未来を予知させ、災難から免れる」ことでも、だめなのだろうか。人類社会は、このように規定されているのだ。佛家は、人類は迷いの中にいて、真相を見ることができず他の空間も見えないという。90%の大脳の功能は制限されて、発揮することができないのだ。

 しかし、時々、超能力を少しだけ見ることができ、人に一縷の希望が与えられる。希望や期待を信じて暗い夜の中を前に進み、終点に着いたら、ようやく真の光明が見えてくるのだ。

 古人は、「信じれば実感することができ、信じなければ感じることができない」(信者有、不信則無)という。実は、この言葉にはほかの意味も含まれている。人が信じれば、徐々に一般の人を超える功能を持つようになり、その時、「実感できる」のである。従って、宗教や気功、あるいは超能力者は次のように言う。「信じるのが先にあり、見えるのはその後のこと」。もしかすると、これは私たちが超能力を探求する道であり、入り口なのかもしれない。

 
(翻訳編集・李頁)


 (11/08/20 07:00)  





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超能力  天機  科学  


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