中国四川省:ダライ・ラマ14世の帰国を呼びかけたチベット人、強制連行

2007年08月06日 09時23分
 【大紀元日本8月6日】四川省甘孜チベット族自治州理塘県で8月1日に行われた軍と民間人の親睦会「八一」競馬大会で、あるチベット人が当局に対して、ダライ・ラマ14世の帰国を求めたため、警察に逮捕され、それに対して、現場にいたチベット人らが抗議を行った。これに対して、チベット亡命政府は中国当局が地元チベット人の要求に応え、今回の事件を協調して解決するよう呼びかけた。米VOAが伝えた。

 *20数人が強制連行

 競馬大会の開幕式典で、地元チベット人のロンジェ・アツァさんが、主席台で理塘寺院ラマのレンチェ氏に対して、「哈達」(尊敬のしるしとして人に贈る赤・白・黄・青など各色の帯状絹布、仏にも供える)を献上し、さらに民衆に向かって「哈達」を捧げてから、マイクを通じて、政府当局に対して、ダライ・ラマ14世の帰国を要請するよう、第11世バンチェン・ラマのゲンドゥン・チューキ・ニマ少年および地元活仏のアンザーシ氏の解放を呼びかけた。アツァさんはさらに、甘孜「愛国愛教」教育運動の中で極めて積極的に参与したチベット人を名指し、土地および水源によって内争を引き起こさないよう呼びかけた。数人の公安は直ちに彼を理塘県拘置所へ連行した。

 アツァさんが強制連行されてから、多くのチベット人がアツァさんは法律に触れることはなにもしておらず、話した内容も間違っていないと抗議し、公安と対立した。公安警察が威嚇のため銃を発砲し、集まった民衆を追い払った上、少なくとも20人を強制連行した。これに対して、多くのチベット人が理塘県拘置所の前に集合し抗議を行った。チベット亡命政府の情報によると、地元政府はその後、同件を収めるために、中央政府方面から協調する担当者が派遣されるという。一方、地元公安は、ロンジェ・アツァさんを翌日解放することを約束した。

 *チベット亡命政府:弾圧される理由はない

 今回の事件に対して、チベット亡命政府スポークスマンのトゥダン・サンペイ氏は、アツァさんの発言は中国憲法に違反していないとし、当局は彼を逮捕する理由がないと指摘し、「中国当局がチベット人の要求を満たしていれば、このような事件にはならない。このような集団事件では、危険性、予期せぬ出来事は何時でも発生する可能性がある」と警告した。

 また、ダライ・ラマが指名したローディ・ジャリー特使は8月2日に、「理塘県のチベット人は地元の警察および当局関係者と話し合って問題解決しようと試みている。平和な方法にて真摯にチベット民衆が支援に対する願いを表していることに対して、当局の弾圧は理不尽だ」と非難した。

 インドのダランサラに位置するチベット人権および民主センター報道スポークスマンのダンツン・ノージ氏は今回の事件について、チベット人の願いが実現できないところに問題の根源があると分析した。

 ノージ氏は、「地元民衆が募った不満は長期にわたり存在している。アツァさんは、地元当局が宗教人物を弾圧することに不満を覚え、宗教信仰を統制することに対して不満を募らせている民衆の中の1人に過ぎない」と語った。

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