THE EPOCH TIMES

軍事施設に事前の地震警報があったのか

2008年05月20日 06時36分
 【大紀元日本5月20日】5万人以上の犠牲者が予想される四川大地震。専門家による予報がありながら、十分な対策が立てられなかった中国当局の対応に非難が集中している。情報封鎖する当局に対して、ネット上では、個人の知り得た情報が飛び交っており、軍事施設の職員らが事前に地震に備えるように上司から知らせがあったという。掲示板に転載された文章の概要は次の通り。

 四川大地震は正確に予報されなかったのか。今回の四川大地震の震源地およびその周辺地区では、文化大革命以前から実施されていた国防三線地区(*)の軍需産業工場および研究所に勤務する民衆は全員無事だった。私の親戚は当年、三線建設を支援するために、四川省に移動して所帯を持った。今回の地震で一家の安全を心配して電話をしたが、まったく通じなかった。ようやく電話が通じて、一家は無事だったことで安心した。

 話によると、地震が来る前に勤務先の上司から大地震に備えるようにと全員に知らせがあったため、全員オフィス外の庭に避難した。地震後、一部の建物が倒壊したり、屋根が飛んでしまったりしたが、オフィスの中にいなかったため助かった。本当に不幸中の幸いだ。

 無事の朗報を聞き、私は一瞬何をコメントすれば良いかは分からなくなった。何故、政府の公式ホームページで、地震の噂を放った者を追跡調査し、一般の民衆を地震の情報に鈍感にさせ、地震の予防をおろそかにさせ、無防備にさせたのか。一方、軍需工場に対して正確に大地震の予報をしたのか。何故、学校側に対して子どもたちを避難させなかったのか。民衆と子供たちは死んでも当然だとでも言うのか。今回はそれら、地震予報を抑圧した関係者を厳重に処罰しなければ、天理に背くことになる。

 また、地震発生の兆しが頻繁に現われたときに、当局は民衆に対して、「デマを打ち消す」と公告をしながら、裏では軍需工場および研究所に対して地震予防を知らせたことにさらに怒りを覚えた。結局、軍需部門では誰一人も負傷しなかったが、多くの民衆が死亡したのである。

 (*)国防三線建設:第一線は中国東部の沿海部、第二線は中国西部の内陸平野部、第三線が中国西部の内陸部奥地である。1966~76年の文化大革命期の国防戦略に基づき、内陸部奥地に工業施設を集中的に建設した(大阪経大論集より)

(翻訳/編集・余靜)


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