【大紀元日本5月24日】米国環境保護庁(EPA)によると、中国製建築材料の石膏ボードに含まれる硫黄などの腐食性物質が基準値を超えていることがわかった。フロリダ州を中心に13州で、有毒ガスによる欠陥住宅被害が出ているが、EPAはその関連性は断定を避けている。米国現地の報道によると、04年から07年の住宅ブームや、ハリケーン「カトリーナ」の復興需要で中国製石膏ボードが大量に輸入され、約5万戸に使用されている。
報道によると、フロリダをはじめ、米国の多くの州で、中国製の石膏ボードが使用されている。これらの石膏ボードは、硫黄などの有毒ガスを発散していることから、健康に大きな脅威になっているほか、金属の腐食などで住宅の安全性にも影響を及ぼしている。
EPAの報告によると、中国製の石膏ボードのサンプルには硫黄、ストロンチウムおよび2種類のアクリル酸類塗料の有機化合物が含まれていた。
同様の調査を受けた米国製石膏ボードのサンプルからは硫黄や上述した有機化合物は検出されていないという。また、ストロンチウムの含有量も中国製の10分の1だった。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)によると、アラバマ、ミシシッピ、ルイジアナ、ヴァージニア、アリゾナ、オハイオなどの10州と首都ワシントンで苦情が出ており、フロリダからが最も多い。
ある建材商によると、通常の石膏ボードに含まれる化学物質は不活性度が高く、簡単に汚染されることはないが、もし腐食性成分が過度に基準値を超えて含まれていれば、確実に室内の汚染源となるという。フロリダ州のような高温多湿な地域では特に深刻な問題となる可能性があると見られる。
EPAでは現在、中国製石膏ボードと一部の米国市民に起きた問題の関連性を確かめる方法はないとしており、さらなる調査が必要としている。しかし、フロリダに住むある女性は、コミュニティーには80戸の住宅があり、そのうち35戸で似たような問題が発生していることから、これ以外に確たる証拠はないとしている。
米国石膏版製造商協会(Gypsum Association)は05年から07年の住宅ブームで中国から輸入した石膏ボードは少なくとも3万戸に使用されていると見積もっているが、米国現地の報道によると、04年から輸入され5万〜10万戸に使われているという。
同協会は、中国製の石膏ボードの使用状況の統計は難しいとしているが、家屋内で卵の腐った臭いや、金属部分の腐食や、銅の導線が黒い煤で覆われたり、銀製品が黒くなったりなどの被害で判別できる。
米国では、中国製石膏ボードの輸入販売業者に対する訴訟の動きがあるが、被害件数が多いことから、欠陥住宅祖訴訟としては米国史上最大の規模になると見られる。
(翻訳・坂本、編集・佐藤)
(09/05/24 12:38)
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