中国:ウィキペディア英語版復活、敏感用語は未だに検閲の対象

2006年11月04日 11時37分
 【大紀元日本11月4日】中国大陸で昨年10月より閉鎖されてから一年後、ネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」英語版は大部分内容の検索利用が回復され、中国のインターネット利用者が再び英語版を通じて検索利用ができるようになった。しかし、「89天安門六四事件」、「チベット」など、中国当局にとって一部の敏感な言葉は依然と検閲され、検索不可能となっている。海外メディアは、中国のウィキペディアに対する不完全ながらも利用回復に注目し、中共当局のインターネット情報監視統制技術がより高度化し、統制目標に焦点を絞っているとみている。

 *封鎖の理由、未だに説明なし

 「ウィキペディア」英語版は2001年から運営し始め、現在すでに150万語の定義を掲載している(中国語版9万語超)。米VOA放送の報道によると、英語版は昨年10月から中国大陸でアクセスできなくなった。利用者はウィキペディアが閉鎖された原因を同サイトで中共の腐敗問題を抗議する記事が掲載されたことであるとみているが、中共当局からの説明はない。

 *敏感な言葉、未だに検索不可

 ウィキペディア創設者ジミー・ウェールズ氏はVOAの取材に対して、解禁された英語版サイトにおいて、「89天安門六四事件」、「チベット」など、一部の言葉は未だに検閲されており、検索不可となっていると指摘した。また、中国語版のウィキペディアは完全に封鎖されていることを明らかにした。同氏は当局が、中国語版の解禁によって中国人は直接に多くの情報を得られることを懸念しているようだ。

 ウェールズ氏は広範囲にわたりウィキペディア英語版が復活されたたことは喜ぶべきだとの意見を示したが、その理由については不明であるとした。

 *中立の立場を継続

 米タイムズ誌によると、今回の英語版の解禁は関係者が人脈関係を利用して中共宣伝部門に対して、ウィキペディアの中立的立場を説明して、当局を納得させた結果であるという。これに対して、ウェールズ氏は、ウィキペディアは編集において常に客観的中立的な立場に努めているとしたが、中立を守るとは中共のインターネット検閲政策に屈することではないと主張した。それも当初中共に封鎖された原因かもしれないとウェールズ氏はいう。

 一方、ヤフー、マイクロソフトおよびグーグルなどの検索エンジン企業は、中共当局の圧力に屈し、インターネット上における報道検閲を行い、一部政治関連の内容を削除していると批判されている。

 中国メディアおよび広告サイトDanwei.orgの編集者ジェレミー・ゴドコーン氏は、ウィキペディア英語版の解禁は中共当局全体の政策が変ったことを意味し、積極的な変化であるとした。これに対して、ウェールズ氏は、そのように望んでいるが、実際の原因はまだ分からないと答えた。

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