中国臓器狩りについて語る=ドイツ法律学者、中国人権弁護士・高智晟氏に取材(1)

2006/09/08 02:48
 【大紀元日本9月8日】今年6月11日、中国の人権現状と法輪功が受けている迫害の実情を調査するため、ドイツの法律学者、人権顧問であるトーマス・ワイラウフ(Thomas Weyrauch)博士は高智晟弁護士と2時間近く電話で話し合った。8月15日高智晟弁護士が当局により拘束された事件に注目、ワイラウフ博士は大紀元に両氏の会話内容を提供した。会話内容を数回にわたり掲載する。

 ワイラウフ博士は昨年9月、中国共産党(中共)統治後における中国人権が踏みにじられている深刻な状況を紹介する専門書『災難に遭遇している巨竜』を出版した。同書は今年の5月に、ドイツ国際人権協会の中国人権報道特別賞を受賞した。同書の初版はほぼ完売し、内容を補充した第二版がまもなく出版する。

 以下はその会話の前半である。

 ワイラウフ博士:高さんのクライアントの中に、法輪功学習者もいますか?

 高弁護士:沢山います。

 ワイラウフ博士:何人位いるのか、大体の数字はありますか?

 高弁護士:実は、厳格に言えば、彼たちは私の実質上のクライアントとは言えません。なぜなら、中国では、法輪功の案件は法的手続きの実行はできず、弁護士たちにも法輪功案件に関与してはならないという明確な命令が下されている。それゆえ、法輪功に対して、自分は弁護士として、中国人として、公にできない幇助を与えているとしか言えないのです。

 あなたもご存知の通り、法輪功は何らかの行為があったから、法律による懲罰を受けたのではなく、単なる法輪功修煉者であるという理由から、1999年より迫害されています。言い換えれば、中共は法輪功を弾圧したのは、法輪功が何かを行ったからではなく、法輪功ということだけで弾圧したのです。従って、法輪功修煉者である限り、社会のどこにいても非合法的に連行や弾圧を受けるのだ。そのために、法輪功は公に弁護士に依頼し、自ら受けた不当な取り扱いおよび迫害を関係部門に対して訴えることは絶対にできないのです。

 ワイラウフ博士: 中共は法輪功を弾圧するのは、何故かと思いますか?

 高弁護士: 非常に複雑な問題ですが、もっとも簡単な回答に纏めると、我々は共産専制の暴政統治下にいるからです。法輪功は「真・善・忍」を重んじることは周知されています。これがまさに、中共が57年間大陸を統制する中で人民に叩き込んだ「假(偽善)・悪・闘」と相反していることから、中共の価値観と根本的に衝突することになった。この状況下、国家資源、暴力を掌握している中共は、法輪功を弾圧することも必然なのです。

 中共前書記のエピソードをお話しましょう。彼はある日、済南市にある観光地区を訪れた。その観光地区の崖に真善忍の3文字が書かれています。地元政府は前書記が来る前に、大金と人力を費やし、コンクリートを使って崖にある3文字を消し隠しました。あなたも不思議だと思うでしょうが、どこの民族も人類の文化も真善忍と敵対することはないのです。我々が直面する中共は、真善忍との敵対すると明らかにしている。ちなみに、真善忍は法輪功が初めて謳え出したものではなく、中国人の文化のこころの一部として昔から存在していたのです。

 ワイラウフ博士:過去において、国家がある特定の団体を徹底的に消滅させようとすることは、これまでにもありましたが、7年が経った現在、中共に言わせれば、基本的に法輪功を消滅させたのでしょうか?

 高弁護士:それが逆です。江沢民は当時全世界に対して、3ヶ月以内に法輪功を徹底的に消滅させると宣言しました。しかし、昨年以降、我々が見た現状は、それとまったく反対の結果でした。法輪功は今日も人類が忍びがたく、想像を絶する野蛮な弾圧および迫害を受け続けているにもかかわらず、現在中国で法輪功を修煉する人数は1999年より下回ることは決してない。この7年間、非正常な死亡になった3千人の法輪功学習者が確認できたほか、中共がいわく改造された者は、ほんの僅かしかない。これこそ、中共がもっとも恐れることなのです。すなわち、中共は57年間において、すべての団体に対する弾圧は野蛮、恐怖および殺害のやり方で徹底的に抑圧できたが、法輪功の問題だけは同様のやり方で解決できず、実質上、失敗したのです。

 現実からみて、中共が法輪功に対する弾圧は徹底的に失敗していると確信している。しかし、傲慢で野放図な中共は、失敗すると、ますます理性を失い、法輪功団体に対する迫害もエスカレートしているのです。

 蘇家屯で大量虐殺事件が起きても、法輪功の修煉を始める者は絶えずことなく増え続けていることはだれもが知っていました。自身の3通目の公開書簡では、次の例をあげたのです。ある地区の政府が、法輪功学習者に対して野蛮な弾圧を行いました。その地区で、唯一の法輪功学習者を弾圧したのです。彼が3年間監禁され解放されてから、暫らく経って、この地区の殆どの人が法輪功を修煉することになりました。地元の警察は、住民たちの変化に気落ちしてどうしようもない気持ちです。実際、警察側も法輪功はまったく問題がないと思っています。しかし、法輪功学習者を弾圧し、迫害をしなければ、上部から本人および家族の職を失わせることで圧力をかけるのです。このような状態の下、法輪功の弾圧は法輪功団体に想像もつかない災難をもたらすと同時に、中共自身もさらなる狂乱と失態に陥ってしまったのです。

 ワイラウフ氏:法輪功学習者の修煉しない家族の状況はどうでしょう?彼たちは巻添いされるのでしょうか?

 高弁護士:中国国内にいれば、恐らくこの質問は提起されないでしょう。実は、今日の午後、ある女性の法輪功学習者から電話を受けました。彼女の夫は高等検察院の検察官でしたが、彼女が修煉したことで、99年末に解雇されました。のち、家族全員が職を失いました。実際、このように家族全員が勤務先に解雇されるとは、中共がその家族全員に対する懲罰のうちでも最も寛大なものです。法輪功学習者の子供達の多くは学校を退学させられ、多くの家族も非合法的に拘束された。このようなに家族まで連座することは中国では日常茶飯事である。反対に、中共が弾圧において、弾圧対象の家族に対して連座しないことがあれば、それこそびっくり仰天なのです。

 私自身は法輪功に同情し、中共が法輪功に対して弾圧している事実を明らかにしただけです。実際、自分が話して来た真相は氷山のほんの一角に過ぎないのです。しかし、中共はこのことだけで、自分に対してどんな措置を取ったかを別として、昨年から、12歳の子供に対して、どこへ行くにしても、毎日は4人の諜報員が尾行しました。また、妻に対しても80日あまりにわたり尾行しました。彼らの尾行は、遠く離れて尾行するのではなく、身体にくっ付くように、時にはわざとぶつけるように歩くのです。自分の家庭および妻の実家、3世帯にわたり、警察側に徹底的に調査されました。自分の家族と妻の家族は、心が静まらなくて、何か悪いことをしたのかと悩みました。これが中共の常套手段なのです。中共が受け入れられないと思われることをすれば、中共は自分を含む家族全員を窮地に追い込むのです。(続く)

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