THE EPOCH TIMES

色欲に蝕まれる中国 「異彩」を放つ性事情

2011年07月24日 07時32分
 【大紀元日本7月24日】色欲は決して中国特有の代物ではない。世界をつなぐインターネット上には400万以上のアダルトサイトが存在し、毎日検索エンジンを通じてこれらのサイトを探し求めるユーザーは世界中に約7000万人もいる。この数字は全検索数の6分の1に当たるという。しかし、こんな色欲が氾濫する世の中でも、中国の性事情は「異彩」を放っている。

 その「異彩」の1つは、共産党幹部のセックススキャンダルの日常化である。確かに欧米の政界からも時たまスキャンダルが伝わってくるが、それに伴う代償は往々にして重いものである。しかし、その当事者らが中国に行けば、自らの行為は「スキャンダル」とも呼べないほどにごく「普通」のことだと気付くだろう。

 中国共産党の紀律検査委員会が行った調査によると、7割以上の市(県)級の幹部が「女性(男性)関係に問題がある」というが、この数字でさえ、中国人はまだ「甘い」と考えている。中国人の目には、ほぼすべての市(県)で権力を握っている幹部にはこの種のスキャンダルが存在し、汚職幹部となると、「愛人率」は100パーセントに迫っていると映っているということだ。

 もう1つの「異彩」は、幹部や有名人のセックススキャンダルに対し、政府メディアは一貫して蓋をすることである。監視の目さえなくなった「欲」が野放しにされ、昼間壇上で声高々に党の主義主張を唱える中共の幹部らは、夜な夜な「天上人間(高級ナイトクラブ、「人間」は「世界」の意)」などといった風俗店に潜り込み遊興にふける。このような高級ナイトクラブは中国に4000カ所以上あるとされ、会員費だけで年間200万元(約2500万円)かかるという。

 江沢民・前主席にも公然の愛人秘密がある。宋祖英(45歳)という美人ソプラノ歌手に熱を上げた江は、「国家大劇院」まで建ててプレゼントしたと言われている。外形が墳墓のようなこの北京の新ランドマークは、憚らずに愛人をもつ共産党幹部のシンボルともされる。当の宋祖英は江の「後援」でトントン拍子に出世し、今や押しも押されもしない大御所的存在となっている。そして、中国の芸能界では宋祖英のように、共産党幹部に「献身」することにより、立身出世をはかる者が後を絶たない。

 このような中共幹部の「作法」が、「金銭欲」と「性欲」に深く溺れる中国社会を作り上げた。「金」と「性」が多くの中国人の人生目標となり、両者を手に入れた人は人々の羨望の対象となった。「笑貧不笑娼」、つまり、貧乏人は笑われるが、売春婦はだれからも笑われないという意味の言葉が流行ったのも久しく、金を稼いだ者の勝ちという考えがすでに人々の価値観に深く根付いてしまった。

 中国共産党は、政権成立当初の1950年代には「禁欲主義」を唱えていた。人間の感性的な欲望を抑圧することで、共産主義の思想を刷り込もうと図り、それにより、自らの強権政権を強固なものにした。しかし現在では、同じ中共政権が「享楽主義」へと様変わりしている。今度は「金銭欲」と「性欲」を用いて、人々の思想を麻痺させ、政権の延命を図っている。どちらも本質は変わらない。

 中国人はかつて「万悪は淫を首とする」という倫理観を重んじ、淫蕩な人には天から罰が下されるという「天の理」を信じていた。淫らな行為に「通姦」という罪名を付け、それを唾棄していた。しかしいつの間にか、「通姦」は「婚外恋愛」としてお茶の間に浸透し、罪悪感どころか達成感さえ人々は覚えるようになった。色欲に蝕まれた中国の大地。その上にある「天の理」は、人間の所為によって変わることがないことも肝に銘じよう。

(翻訳編集・張凛音)


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