共産党機関紙、戦勝70周年の閲兵式は「日本を震え上がらせるため」 また反日感情を利用

2015年01月27日 14時38分
【大紀元日本1月27日】中国共産党機関紙「人民日報」のウィーチャット(ソーシャルアプリ)オフィシャルアカウントで27日、「なぜ今年閲兵式を開催するのか」と題する記事を掲載し、初めて開催を公式に認めた。これまで香港メディアなどが反ファシズム戦争勝利70周年に合わせて閲兵式が北京で行われると報じていた。

 同記事では、閲兵式を開催する目的の一つは「日本を震え上がらせるためだ」と日本を強く意識した文言が並んでいる。「米のアジア回帰の戦略に後押しされ、日本は釣魚島(尖閣諸島の中国名)を国有化し、歴史を否定するなど再び軍国主義に走る兆しを見せている」と日本を糾弾。さらに、「猖獗する日本に、アメリカは黙認と支持の態度を見せている」、「アメリカの支持を受け、日本は集団的自衛権を解禁し、このままだと改憲して国家の正常化を図るに違いない」とアメリカに対する敵意もあらわにした。

 また、「中国の戦後秩序が中国の核心的利益で、それを変えようとする者は中国の敵になり、中国からの強烈な反撃を受けなければならない」と日本批判をヒートアップさせている。

 このほか、「党と人民が腐敗を取り締まる紀律検査委員会や政法委員会を手中に収めるだけでなく、解放軍もしっかり掌握していることを腐敗幹部に見せるため」なども開催の目的として挙げられた。

 現在、習近平指導部は反腐敗運動を展開しており、党や軍の実力者が相次ぎ失脚するなど利益集団に深く切り込んでいる。既得権益層からの反発が高まり、そうした不満を抑えるために「腐敗幹部に軍の力を見せる」の文言が盛り込まれたとみられる。一方、摘発された幹部の汚職金額はいずれも高額に上り、国民から共産党政権の正当性を疑問視する声も上がっている。

 尖閣諸島の国有化問題で冷え込んでいる日中関係に、ようやく改善の兆しが見えるなか、反日感情を掻き立てたのは国内の不満の矛先を日本に向かわせたい思惑があると思われる。

(翻訳編集・江音)


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