拓殖大学教授・呉善花氏「韓国人に衝撃、日本の女将さん文化」

2006年10月02日 23時13分
 【大紀元日本10月2日】「スカートの風」「女帝論」などの著書で知られる、拓殖大学国際開発学部現教授・呉善花氏(50)=韓国済州島出身・現在日本に帰化=は9月30日午後、東京九段の靖国会館で「韓国朝鮮半島から見た母系的文化社会の日本」という演題で講演を行い、日韓の比較文化論、日本社会に見える母系的特徴についてその研究成果の一端を述べた。

 韓国封建社会においては、上流社会の財力有る者は見合い結婚の後、複数の側室を抱えていたが、その影響は現代韓国社会にも見られ、男性は「ストーカー」すれすれまで女性に言い寄り、女性は好きでもなるべく拒み続けてそのステータスを挙げるが、これは儒教の影響だという。

 また結婚の際も、韓国の母親は娘に「自分が好きな男性より、自分を好きな男性を選びなさい」と成婚率の高い方を鉄則的に教えるという。韓国人男性は、日本人男性と違い「打たれ強く」、女性に手厳しく断られても傷付くことなく、非常に甘い言葉を連発して前進し続け、目的を遂げるという。

 男女の出会いの例として、韓国では雨天の際、独身女性が傘も差さずに歩いていると、どこからともなく男性が傘を手に歩み寄り、歩きながら甘言をもって言い寄るのだという。しかし、呉氏は、来日してから雨天の際に一回も日本人男性から傘を差してもらえず、コーヒーショップでも「待てど暮らせど」何もなかったので、日韓の差に呆然としたという。

 韓国儒教社会では、女性の方から好きな男性に言い寄ることができないので、結果「外見が全て」になり、内面の教養よりも整形などに執念を燃やすため、現在の韓国は「美人大国」になっているという。韓国では、空港、ホテル、食堂など目に見える所には、「若い美人」を配する社会であり、40歳以上の女性はだんだんと「裏方」に回る、これを徹底しているのが北朝鮮だという。

 日本女性は「冬ソナ」の影響で、韓国人男性との恋愛に憧れるが、恋愛中の韓国人男性は確かに優しく、甘言は山のように毎日あり、仕事よりも彼女に集中してくれる、イタリア人男性よりももっと情熱的であるが、結婚後はその反動で完璧な「男尊女卑」に変貌してしまうという。

 韓国社会では結婚後、「夫は天である」絶対的存在となり、イスラム社会を除けば、世界最強の「男尊女卑」社会であり、DVなども珍しいことではないという。このため、韓国政府は「女性省」を設け、DV対策に乗り出したが、結果はまだまだはかばかしくなく、韓国の既婚女性には「男子出産」の圧力が重くのしかかっているという。

 韓国では現在日本以上の少子化社会を迎えており、男児と女児の比率は120対100であるが、これは自然分娩の結果ではなく、第二子以降の胎児を性別診断し、女児と医師から告げられた場合に、違法と知りつつ中絶しているためで、これも儒教社会の影響だという。

 韓国社会の「親孝行」は、先祖を祭り(四代前)、活きている親に尽くし、そしてその先祖を祭る男子を儲けることで、儲けられない場合には親戚から養子をもらってまで系統を守ることに固執するという。そのため男児の出産が絶対的な価値となっていくのだという。

 また韓国には結婚せずに処女のまま死亡した女性の魂、あるいは未婚男性の魂も、死後は村をさ迷って責任者から執り憑いて害をなす「悪霊」になるという言い伝えがあり、このため中央から派遣された村長は未婚男女を結婚させることにやっきになっていたという。

 この伝統は、現在の韓国社会にも見られ、会社などの職場でも、その責任者は未婚男女の結婚を勧めている。北朝鮮に拉致された被害者が全て結婚しているのも、金正日総書記が北朝鮮の首領として、この伝統風習を恐れ、これを踏襲している表れだという。

 韓国人から見ると、日本社会は一般的に「武士の社会」である男性社会で、女性は玄関先でひたすら正座をして三つ指で送り迎えする、伝統的な儒教社会であるが、よく見ると至る所で女性が幅を利かす「女将さん」社会でもあるという。例として、男性紳士服売り場で中高年女性が売り子となっているが、これは韓国人には衝撃で、「なぜ若い美人でなく中年女性がいいのか?」と問うと、日本人男性は「やはり気が利くし、話し易いし」と意外な答えなのだという。

 日本の高級料亭でも中高年女性が着物を着て料理を運んで来るので愕然として「なぜ?若い女性でないと料理の味が落ちるのでは?」と日本人男性に問うと「いや、若い綺麗な女性に運んでこられたら味が逆に分からなくなる」と、また旅館などでも中高年女性が至る所で幅を利かせており、これは一つの日本中高年女性による「女将さん文化」なのだという。

 韓国の盛り場では、酒の席には必ず「若い美女」が相場であるが、日本の銀座などに行くと、信じられないことに40歳以上、それも60代70代の老婆まで「女将さん」として君臨しており、不思議な社会形態として目に映ったので、「このようなところで酒を飲んで楽しいのか?」と問うたところ「人生の相談の場として最高」と聞き、愕然としたという。

 このような日本社会の母系的特徴は、日本全国を歩いて探した結果、日本神道に見られる「天照大神」「此花咲くや姫」などの女神信仰に起源があるのではないかと行き当たったという。伊勢神宮では、「天照大神」という女神が祭神となっており、屈強な日本人男性がこぞって参る姿を見て、韓国では男神が圧倒的なのでいぶかしく思い、「女神だから威力が弱いのでは?」と日本人男性に問うと「いや、女神だからこそ母親のような大らかな力を感じられる」と聞き羨ましく思ったという。韓国では、半数以上がクリスチャンとなったが、その大部分はイエス・キリスト(男神)を信仰するプロテスタントであって、マリア(女神)信仰のカソリックは非常に少なく、それには女性信者が多いという。

 日本文化は、「島」「太陽」「海」を信仰する、水平的な南方系の女神信仰に、「天孫降臨」に代表される北方系の垂直的な男神信仰がミックス融合したものであり、日本人の意識の中にベースとしてこれがあると指摘した。また、政治的な要素もあって、巫女さんを中心としたシャーマニズムの母系社会に、天皇家に代表される男系社会が融合していく過程でもあると説明した。

 日本の天皇家もまたこの女性原理に男性原理が融合したものであり、天皇家の女性たちが国民に人気があるのは、女性的な象徴のない韓国人女性には羨望の的であり、日本の「カカア天下文化」の源であると説明した。具体例として、オーストラリア、カナダなどの一見「女性に優しい」国では、強姦の発生率が突出しており、韓国も比較的高く、日本が最も低いというのは、何を意味しているのか?日本は見た目には男性社会であるが、その根源にあるものを探っていかないと簡単には分からない社会であると指摘した。
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