中国元外交官、中共のスパイ工作を証言=ニュージーランド国会

2007年07月21日 09時09分
 【大紀元日本7月21日】豪州に政治亡命した中国元外交官・陳用林氏は7月18日、ニュージーランド国会での記者会見で、「中国当局は、基盤がかなり緩んでいる一党専制を維持するために、国内での独占資源を用いて、全面かつ系統化な組織を構築し、国際社会への浸透を絶えず図り、各国の主流階級への影響力を強化している。このような手法を介して、自分たちに不利な声を制圧し、国際社会を騙し目的を果たそうとしている」と指摘した。

 今回の記者会見は、アムネスティ・ニュージーランドと同国の緑党が連合で主催した。緑党のスポークスマンのキース・ロック氏は会見で、「中国の人権問題は、すでに中国だけの問題ではなくなった。ニュージーランド政府もこの問題を重視している。いま、中国共産党(中共)の人権迫害の手がすでに国外にまで伸びている。ニュージーランドのある市長が、ある公演を観賞する予定だったが、中共がこの公演(注:新唐人テレビが主催する全世界華人新年祭のニュージーランド公演)を嫌っているために、わが国のこの市長は観賞を取りやめた。中国共産党の指図により、わが国の国会で取材する某華人メディアの記者は、国会から追い出された。法輪功団体がウェリントン市のクリスマス・パレードへの参加を阻止されたのも、この中共の仕業である」と発言した。

 緑党のジャネット・フィッツサイモンズ(Jeanette Fitzsimons)党首も記者会見に駆けつけた。同国の各主要メディアは記者会見を取材・報道した。

 陳用林・元外交官:ニュージーランドの2つの華人団体は中共の制御下

 陳用林氏は今回の記者会見で、同国の2つの華人団体「ニュージーランド中国団体連合会」と「ニュージーランド中国和平統一促進会」は、中国共産党の資金援助を受け、設立・運営している華人団体であると暴露し、「その詐欺性は非常に濃厚。ニュージーランド在住の華人の旗を掲げ、主流階級への働きを図り、華人社会を分裂させ、国外の華人などを監視している。実質上の中国共産党のニュージーランドでの代理機構。中共政権の利益を代表している」と指摘。

 また、陳用林氏によると、中国領事館は、ニュージーランド中国団体連合会を介して、その他の親共団体を操縦しているという。「ニュージーランド中国和平統一促進会」は「大洋州中国和平統一促進会」の支部、中国国内の本部の命令で活動している。そのトップは、中央指導部の高官・賈慶林氏。例えば、台湾問題において、中国当局が反分裂法を制定した後、この団体はニュージーランドですぐに宣伝を始めた。陳氏は「ニュージーランドの住民として、クック島の独立にまったく無関心だが、遠く離れている台湾島にはこのような強い興味を示している」と皮肉った。

 豪州には、千人以上の中共のスパイがいる。ニュージーランドに潜伏するスパイの数は、豪州ほどではないが、主に華人団体と大学の中国人学生会を介して、運営している。実際に、中国在外公館の資金援助で設立した華人団体と学生会もある。例えば、前述で言及した2つの華人団体。彼らの主要任務は、これらの団体を介して、現地の華人を制御し、情報を収集し、中共が敵視している団体、例えば、中国民主活動家、台湾独立運動の活動家、法輪功、チベットとウイグル族の団体などを監視する。民主活動家と法輪功を抑制する対策を論議したり、同国の議員がそうした団体の集会に参加するのを阻止する策を講じたりするため、これらの華人団体と学生会は頻繁に領事館で会議を開いている。

 ニュージーランドの拉致事件

 陳用林氏は記者会見で、「2005年、中国駐ニュージーランド大使館は、同国の永久権を得た華人女性(ニュージーランド国籍に加入した可能性もある)を拉致、COSCO社(中国の海運会社・中遠集団)の貨物船に乗せ、中国に連れ戻した」「拉致されたこの女性は、中国当局にとって、高い利用価値がある」と暴露した。

 自由貿易の価値

 陳用林氏は、「中共は2002年から、大洋州の国々を対象とする宣伝・浸透計画を制定し、実施し始めた。ニュージーランド国民は中共政権による世界各地での危害を真に知らない。中共は崩壊の途についているのに、ニュージーランド人は、中共と自由貿易協定を締結することは、価値があるかどうか、改めて考え直すべきだ」と進言した。

 記者会見の最後、陳用林氏は、「中共は心からニュージーランド政府に『感謝』している。彼らは中共政権にまったく人権圧力をかけていないからだ」と嘆いた。

 陳用林氏は駐シドニー中国領事館の元政治参事だった。2005年5月,中共政権に絶望した同氏は、豪州政府に政治亡命を申請した。以来、世界各国を訪れ、中国共産党の海外における知られざる素顔を暴露し続けてきた。

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