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2月2日、成田国際空港での「籠城」打ち切りを前にインタビューに応える馮正虎氏(写真・曹景哲/大紀元)

全日空が搭乗拒否 成田空港「籠城」中国人権活動家に

 【大紀元日本2月9日】成田国際空港での92日間に及ぶ「籠城」を打ち切り、今月3日に一旦日本に入国して中国への帰国準備を行っている上海出身の人権活動家・馮正虎氏(55)は、4日、全日空から搭乗拒否の通知を受け取った。本人がツイッターで明らかにした。

 昨年4月、上海政府に譲歩する形で、六四天安門事件20周年の前に中国を出国し来日していた馮氏は、6月7日に帰国しようとして上海浦東空港で入国を拒否されて以来、計8回中国当局から帰国を拒否された。8回目となった11月3日、馮氏は全日空便で上海に向かったが、上海浦東空港で再度入国を拒否され、翌日の全日空922便で強制的に成田国際空港に連れ戻された。

 全日空からの搭乗拒否の通知は、その際の馮氏の行為に言及したもので、「大声を上げながら搭乗」した行為によって他の多くの乗客に不安を与えた、馮氏の行為によって出発が56分遅れた、成田国際空港到着時に、「機内秩序を乱した行為」として警告書を渡そうとしたところ、受け取ろうとせず、入国審査を受けないまま座り込みを行った、と馮氏に非があると指摘した上で、一連の行為に関して、馮氏が全日空に謝罪し、同様の行為を繰り返さないという意思表示がなされない限り、同航空便への搭乗を拒否するという内容になっている。

 これについて、馮氏は「驚いた」と話している。「事実は違う。8回目に上海で入国を拒否され、担がれて全日空の飛行機に乗せられた際、全日空の機内スタッフが中国側に協力して、無理やり私を座席に押さえ込んだ。全日空の行為は追及しないことにしていたが、今回の手紙を読んで驚いた」と語る。

 また全日空は手紙の中で、同社が馮氏に対して講じたすべての措置は、「中国当局の指示に基づいたもの」だとしている。

 馮氏は、自身への入国拒否が上海政府の決定ではなく、中国当局からの指示だったことをこの手紙が証明したと話す。また、同氏は、全日空と中国政府の間でどのような取引がなされたのか知りたいと話している。

 11月4日、強制的に成田国際空港に連れ戻された馮氏は、自国に帰国する当然の権利を勝ち取るため、日本への入国を拒否し、空港の制限エリア内で寝泊りしながら、中国政府に対して抗議する活動を続けていた。先月末に、中国大使館員が馮氏と面会し、上海政府の「帰国を認めるが、まず日本へ入国する必要がある」という条件を伝えたのを受け、馮氏は、空港内での「籠城」を打ち切り、一旦日本に入国した上で、現在帰国に向けて準備を進めているところである。

(翻訳編集・高遠/瀬戸)


 (10/02/09 07:36)  





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