世界臓器移植業界に影響を与える人権弁護士、中国の「闇」と戦う

2014年05月29日 14時27分
【大紀元日本5月29日】中国では心臓を13万ドル、腎臓を6万2千ドルで購入でき、移植手術を受けることが出来る。臓器の出所は強制労働収容所や刑務所の収監者で、主に迫害対象の法輪功学習者や、チベット、ウイグルなど少数民族。臓器を購入するのは中国国内の富裕層、国外からの移植希望者だ。

 この闇の臓器移植ビジネスを初めて白日の元にさらしたのは、カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と同国元下院議員で元閣僚のデービッド・キルガー氏だ。両氏は2006年、同問題の調査報告書「戦慄の臓器狩り」を発表。マタス氏は功績を讃えられ、ノーベル平和賞候補者に指名されている。

 マタス氏は「臓器狩り」についてカナダ・トロントで28日、講演を行う。それに先駆け現地紙トロント・スターが同氏を取材している。

 マタス氏は「臓器狩り」停止に向けた動きについて、カナダ議会にこれまで2回、臓器移植目的の海外渡航に関する議案が提出されたという。また中国では、関係病院が臓器移植についての情報を公開しなくなった。マタス氏は「多くの情報は隠蔽されているが、同時に中国へ移植目的の渡航が難しくなった」と前向きな変化と捉えている。

 また報告書の発表後、海外からの中国渡航移植希望者の数は相当数が減ったという。手術の「暗黙化」が進み、価格が上がったためだ。マタス氏が調査を開始した当時、移植希望者は海外からの渡航者が優先されたという。マタス氏が直接聞いたインドネシア、イスラエルでの現地の話では「(移植希望者の)誰しもが中国に行く」と話したという。また台湾からのチャーター便には韓国人の希望者が多かったという。

 マタス氏らの指摘について、やがて中国当局は死刑囚から臓器を利用していることを認め、これを止める方向性を示した。しかしながらマタス氏によると当局は最近「収監者は臓器を寄付する権利がある」とし、「臓器狩り」の継続を匂わせている。

 世界中の臓器移植業界に影響をおよぼすマタス氏の活動は続いている。マタス氏は6月に来日し、2日~6日にかけて東京と大阪、名古屋などで講演する。詳細については下記リンクを参考。

 デービッド・マタス氏来日「中国臓器狩り」講演の案内 http://www.epochtimes.jp

(翻訳編集・佐渡 道世)


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