人権派弁護士と元北京大助教授、法輪功集団迫害の実態を調査

2005年12月18日 15時00分
 【大紀元日本12月18日】希望の声ラジオ局(本部:米ニューヨーク)の報道によると、中国の人権派弁護士・高智晟は11月末、元北京大学の焦国標・助教授と共に、吉林省の長春市、遼寧省の大連市などの各地で、15日間にわたり、法輪功学習者らが受けた拷問・迫害の実態を調査した。調査終了後の12月12日、胡錦涛・中国国家主席と温家宝首相宛てに、3通目の嘆願書を提出した。嘆願書に調査の対象だった20人近くの法輪功学習者が受けた拷問内容が詳細に記述され、想像を絶する残酷な迫害について再度問題を提起した。

 今回の嘆願書は国内外で公表され、明かされた迫害真相は大きな反響を呼んだ。

 高弁護士は「調査の過程で終始、心に激震が走り続けた。この迫害は人類の道徳や感情、認識では到底受け入れ難い真実であり、初めて人間の文字や言葉はこれほど無力なもので、その残虐性を言い表すことが困難だと痛感した。以前から拷問が濫用されていることを知っていたが、ここまで野蛮であるとは想像もできなかった、これは人類の悲しみである。私の妻は調査報告書を読み通したが、途中で何度も気絶しそうになったと言った。いまこうして話している間に、どこかで私たちの同胞が権力による残虐な迫害を受けていると思うと、平静を失ってしまう。一方、この迫害真実がほとんど社会に知られていないのはとても残念なことだ。中国当局はこの弾圧が反社会的で、非道徳的であることを十分に認識しながらも、6年間も残酷な迫害を続け、さらにあらゆる卑劣な手段を駆使して、真相を隠し通そうとしている。こういう政府が最も卑劣である」と心情を語った。

 一方、焦教授は以下のように見解を述べた。「調査が進む中、私は拷問に耐え続け乗り越えてきた人たちの姿を見て、感動と敬服を覚えた。いままで拷問濫用のことを聞いてきたが、被害者と近距離に接触するのは初めてだ、実際に彼らから生の声で拷問の状況を語られると、心痛を感じた。その感覚は実体験した人にしか分からない。この数日間、私たちに同行した男性の方は、耐え難い苦しい姿勢で長期にわたり縛り付けられ、性器は鉄棒で殴られ潰されてしまった。こういう方と行動を共にし、とても複雑な心情だった。拷問濫用の問題を中国で根絶するには、もっと多くの人がこのことに関心を示し、真実を白日の下にさらす必要がある。中国社会は、表向きはとても堂々としているが、暗黒の部分が多く隠されている。これは非常に耐え難いことだ」

 高弁護士はいままで社会弱層のために無料で弁護を数多く引き受け、その名が全国に知れ渡り、2001年に中国司法部に「全国最優秀弁護士」の1人として表彰され、当時政府メディアの中央テレビがこのニュースを全国に放送した。しかし、昨年から高弁護士が法輪功に対する迫害の真相を社会に暴露し始めると、中国当局は180度態度を変え、高弁護士を常に監視、尾行、脅迫し、今年11月、まず言いがかりを付け、高弁護士の法律事務所を強制閉鎖した。そして北京司法局は公告を発表し、高智晟が優秀弁護士であることは捏造だと宣言した。これに対し、高弁護士は、「当初、全国最優秀弁護士に選ばれた10人の弁護士はいま皆健在だ。私に関して捏造だとすると、当時の中国司法部と中央テレビは全国民に嘘をついたことになる。中国当局は自分の都合で、どんな嘘でも平気で言う」と反論した。

 また、高弁護士は「一旦こうした迫害の真相が国民に知られるときになると、中国共産党も終焉に近づくと確信する。私は中国各階層の人たちと接触があり、彼らが中国共産党を信用していないのは事実だ。この国家権力がいまだに数百万人の軍隊と強力な国家資源を握っており、中国国民が悲惨な圧制の運命から脱出する唯一の方法は、武力闘争ではなく心からこの共産党を軽蔑し放棄することしかない。私は中国人の素質が低下しつづけ、道徳責任の問題を憂慮する時期もあった。数十年の中国共産党統治の中で、社会の道徳基準が完全に崩壊され、暴力団化されている。しかし、多くの法輪功学習者と接触してきたことで、私は精神面で大きな収穫を得た。彼らは「真、善、忍」の原則を自分の行動規範とし、中華民族の伝統美徳を蘇生させ、人類社会での共同の価値観を提唱しつづけている。これは中国の民間で起きた非常に重要な精神運動だ。法輪功は中国の未来社会の道徳と社会基礎を作り上げようとしており、中国の未来は法輪功があれば希望をもつことができる」と自信を見せた。

 高弁護士とその妻はすでに大紀元のウェブサイトで中国共産党を離脱する声明文を発表した。

(記者・蔡紅)


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