高智晟の長女、軟禁から一時脱出、過酷な軟禁状態が明らかに

2006年08月29日 09時11分
 【大紀元日本8月29日】中国の人権弁護士・高智晟氏が逮捕され、家族が自宅軟禁下に置かれる状態が続く中、8月26日午前に高氏の娘・格格さん(13)は、登校途中に、監視する警察から逃れることに成功した。その後、格格ちゃんは、高弁護士の友人宅に身を寄せていたが、27日、警察から脅迫を受けた母親から自宅へ戻るようにという電話を受け取った。格格さんは自宅に戻り、一家は依然警察の監視下に置かれているが、格格さんの証言から家族の過酷な軟禁状態が明らかになった。

 
脱出に成功した格格さん(胡佳氏提供)

8月26日午前、夏休み中に自転車で一時登校した格格さんは、狭い道に通りかかったときに、尾行する警察の車を振り切り、警察から逃れることに成功した。その後、格格ちゃんは、高弁護士の友人宅に駆け込み、親子3人が11日間軟禁されていた全容を明かした。格格さんの証言は以下の通り。

 高弁護士が逮捕された8月15日、警察は高氏宅を強制捜査し、パソコン、カメラ、ビデオカメラ、携帯電話数台、高弁護士の資料、およびすべての銀行通帳などを押収した。彼らが残したのは、テレビ一台のみだという。また、高氏の妻・耿和さんの手元には300元(日本円約4500円)しか残っていないという。

 その日から高氏の自宅には毎日20人近くの警察が「常駐」するようになり、3交代で5人づつ、女性4人に男性1人で、一家を監視しているという。彼らは毎日、料理屋で食事をし、残った残飯を持ち帰り、一家に食べさせる。「吐き気がする、気持ちが悪い。この人たちの食べ残りだから…」と格格さんは顔を曇らせて言う。また、警官らは夜を通して、テレビを見るため、高氏の長男・天宇ちゃん(2)の睡眠も、深刻な妨害を受けている。

 高氏の妻・耿和さんは、一家への違法行為に抗議して3日間のハンガー・ストライキを行ったが、子どもたちの状況を案じ、その後取り止めた。友人たちに迷惑がかからないよう、耿和さんは残されたファイルや、資料などを細かく破り、ポケットに入れ、タイミングを計って、ご飯と一緒に呑み込んだという。外で遊べないために泣き止まない天宇ちゃんを連れ、耿和氏は2回ほど、外出が許された。

 「警官らは土足のままで、家の中でうろつき、パパが大事にしていた絨毯はめちゃくちゃにされた。パパは非常に綺麗好きだったのに、私はとても悲しい。しかも掃除もさせてくれない」と格格さんは言う。

 高氏の友人、焦国標氏ら2人が、軟禁の情報を知り、高氏の自宅を訪れたが、警官は2人を指差し、子どもたちに、「この人たちのおかげで、お前の親父は逮捕された。全部彼らのせいであり、彼らは悪い人たちなのだ」と暴言を吐いた。それに対し、格格さんは、「私は本当に空しく感じた。この警官らの言葉に、どう答えればよいのか、わからない…」と語った。

 天宇ちゃんは、パック入りのミルクを飲むことが好きだったが、軟禁されてからは粉ミルクしかなく、泣いてばかりだという。「私はすでにパパと一緒に十数年も共に生活してきたが、天宇は本当に可哀相、彼はまだ2歳なのよ。もしパパが刑務所に入ったら、天宇は永遠にパパに会えなくなるかもしれない…」と格格さんは泣きながら、高氏の友人に語った。

  また、「パパが早く帰ってきて、私、天宇と一緒に遊んでほしい…、パパが自宅に戻ることさえ出来れば、どのぐらい軟禁されても大丈夫…。パパとママの健康状態はあまりよくないし、天宇はまだ幼いし、ママを助けてあげたい…」と漏らした。

 耿和さんは脱出の直前、格格さんに「学校に登校する隙を狙って、逃げることができれば、絶対に逃げなさい…」と話し、脱出ができたら、連絡する人物を教え、「この人たちを見つけられなくても、絶対に家に戻らないで、どこかに身を寄せてね…」と念を押したという。

 格格さんが高氏の友人宅に駆け込んだ翌日、警察からの脅迫を受け、耿和さんは格格さんに電話し、その日に自宅に戻るよう伝えた。これを聞いた格格さんは悲しみのあまり泣き出した。高氏の友人が格格さんの母を理解するよう説得し、結局自宅に戻ったという。

 現在、格格さんの携帯電話は警察に押収され、一家は依然として厳重な監視の下、軟禁されている。

 
(記者・高凌)


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